2014夏の甲子園 第8日

日本文理が逆転勝ち=健大高崎、星稜、三重も3回戦へ―高校野球(時事通信) - goo ニュース

 今日の注目カードは第2試合の日本文理-東邦戦。

 昨秋の明治神宮大会準優勝で選抜でも優勝候補に挙げられながら
初戦で愛知の豊川に逆転負けを喫した日本文理だが、09年夏の決勝
でも中京大中京に敗れて準優勝となっているので対愛知勢に対する
雪辱戦となる。

 また具体的には東邦の1年生投手・藤嶋を日本文理打線がどう捕ら
えるか。

 第1試合は共に初戦で逆転勝ちし勢いが感じられる東海地区同士の
対決で、今年の東海地区で無敵の三重に対し初戦で8点差を逆転した
大垣日大の阪口監督の神通力がどこまで通じるか。

 第3試合も初戦を逆転勝ちしたチーム同士で特に星稜は北信越勢が
今大会負けなしという勢いに乗って、過去勝った事がない鹿児島勢に
勝てるか。

 第4試合は機動破壊を旗印に走りまくるスタイルの高崎の攻撃を
利府バッテリーがどこまで抑えてロースコアの展開に持ち込めるか。

 第1試合:三重 4-2 大垣日大

 1回に三重は1アウトから2番がヒットで出塁すると3番がエラーで
1・2塁から4番のタイムリーと5番の犠牲フライで2点を先取し、6番の
四球を挟んで7番のタイムリーで一挙に3点を先行すると2回にも9番
&1番の短長打で4-0とリードを広げる。

 大垣も1回に1番が歩いて盗塁失敗し直後に2番がヒットで出るなど
チグハグさが見えていたが、3回に四球で出た1番を3番の2ベースで
1点返すと4番の1塁ゴロで3塁に進みPBで2点目を挙げ2点差にする。

 こうなると初戦で8点差を逆転した大垣ペースになるかと思われ
たが4回以降は三重の今井に2安打に抑えられ反撃ならず。

 1回と3回以外でも2回に2アウトから3ベースと四球で1・3塁という
チャンスも作っていただけに、もう少し前半で得点できていれば
逆転もありえただけに大垣にとっては痛い逸機となった。

 第2試合:日本文理 3-2 東邦

 3回まで飯塚から1安打に抑えられていた東邦打線は4回に3番が
2ベースで出塁すると4番が歩いてバントで2・3塁から2アウト後PBで
先制すると、5回にも1番&2番の短長打で2点目を挙げ有利に進める。

 ところが5回まで藤嶋の前に2回を除いて2度の併殺に遭って得点
できなかった日本文理は6回に8番の2ベースを足場に9番&1番の連打
で1点を返すと、2番が送って3番のタイムリーで一気に逆転する。

 こうなると東邦打線は逆転して意気上がる飯塚を打てず2安打に
抑えられ、東邦も藤嶋から大井にスイッチして日本文理打線を1安
打に抑えていたものの流れを取り戻せずに逆転負けを喫した。

 第3試合:鹿屋中央 1-4 星稜

 1回に星稜がヒットで出た2番を4番&5番の連打で返し先制すると
鹿屋も その裏に死球で出塁した1番をバントで送り4番のタイムリ
ーで返し追い付く。

 3回に星稜はヒットで出塁した3番がバントFCにミスが絡んで勝ち
越すと内野安打と7番のタイムリーで3-1とリードを広げ、6回に
四球で出塁した8番を送り1番のタイムリーで返して4-1とする。

 鹿屋打線は2回以降8回までライナー併殺を含めて3塁を踏めず、
9回に短長打で1アウト2・3塁も途中からレフトを守っていた岩下
から抑えられ完敗。

 やはり打力の差が如実に現れた一戦で守備に自信のある鹿屋が
自らのミスで勝ち越し点を奪われた時点で勝ち目はなかった。

 第4試合:健大高崎 10-0 利府

 1回に高崎は1アウトから四球で出塁した2番が盗塁し3番のヒッ
トと盗塁で2・3塁から4番の犠牲フライに5番&6番の2ベースで3点
先行すると、3回にも2ベースで出た3番をバントで送り5番&6番の
連打と盗塁を絡めて2点を追加し5-0とリードを広げる。

 4回以降も高崎は塁に出ると盗塁という形で野手を揺さぶり続け
15安打に11盗塁を絡めて10点を挙げ快勝。

 利府も2回に1アウトからヒットで出た6番をバントで送り8番の
ヒットでホームに突入するものの刺されるなど最後まで得点を奪
えず、ロースコアの展開に持ち込めなかった。

コメント ( 8 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (英彦山)
2014-08-18 22:17:00
こんばんわ。いやいや粘りの文理は後輩にも伝わってますね。今年は優勝かな。笑っ。
 
 
 
佐世保実も84年春の星稜戦、92年夏の常総戦などインパクトある勝利記憶に残っています☆ (なにわのヒバゴン)
2014-08-19 01:46:49
第1試合。。。三重が‘東海の横綱(今季)’ぶりをミラクル大垣に見せ付けましたね。得点差以上に安定感を思わせました。8強入りも久々になり、勝ち運に恵まれない三重県勢がようやく復調してきたなという印象。今井投手は豪腕というより制球力&駆引きに優れた好投手ですね。西短森尾に抑え込まれた92年を越え、69年春以来の日本一を手繰り寄せられるかどうか。。。大垣日大打線は最後まで今井投手を捉えきれずやや消化不良で敗れ去った感が。春は準優勝と4強が1回も夏は8強1回のみ。‘春の東邦’を長く率いた阪口監督のカラーなのかも知れませんね☆         第2試合。。。そのオヤジというよりアニキ?(阪口氏)の仇を討つべく乗り込んだ東邦森田監督。日本文理飯塚に対して2点をリードするまでは理想的な展開でしたが。。。‘2点くらいなら射程圏内’とばかりに文理は慌てず反撃。ワンチャンスを確りモノにする卒のない攻撃に‘常勝文理’の実力をまざまざと?窺わせました。同校を強いと感じたのは06年春8強に進んだ頃からですね。09年夏はやや?組合せに恵まれた感もありますが、新潟の球史を大きく塗り替える準優勝。もう少し(今年のように)投手力があれば決勝も制していたかも知れません。まぁ堂林投手もヘトヘトでしたから‘たら・れば’は無しですけどね。いずれにせよ‘愛知にはもう負けられぬ!’のテンションの高さも勝利を呼び込めた一因ではなかったでしょうか。豊川の初陣4強など名電でなくても春強い愛知は健在でしたが、夏はやはりボス(大中京)が出ないと勝てないのかも。。。解説席で熱っぽく語る大藤氏退任後、音沙汰なしなのが気になりますね。               第3試合。。。‘逆転の星稜’ではなく‘先行逃げ切りウチの野球’とナインが話していたように、理詰め通りの快勝に小松or松井or山本省吾らの常連時代が蘇りました。初陣鹿屋も同点にしたまでは青写真通りだったかもですが、イージーミスを連発しては厳しいでしょうね。それにしても何故に北信越勢はこうも強いのか(゜゜;)?選抜のサンデー毎日増刊号にて‘日本文理、総合力95点!’との評価も改めて納得。一昔前なら‘えっ、新潟やろ?’と一笑に付したレベルだったのに堂々の勝ちっぷり。昭和は遠くなりにけりを日々実感させられる甲子園ですが、東北&日本海側ともに優勝旗が渡った瞬間にリアルに昭和のジ・エンドを迎えることになるのでしょうね☆          第4試合。。。♪走る走る東芝~いや健大高崎の真骨頂健在(健大)ですね。5年前選抜のミラクル再現を少し期待しつつも投・打・守・走すべてにおいて利府は圧倒されての完敗。具志堅がマハチャイを4回に倒したシーンを思い浮かべましたよ(なぜか他スポーツをイメージしてしまう変な?おっちゃんでゴメンナサイ)。群馬の左腕といえば99年夏の桐生第一・正田(古~くは桐生木暮)を私はイメージしますが、健大の左腕2人も正田とよく似たテイクバック、リリースです。期待は因縁の?群馬×滋賀。近江(一昨年春も高崎と対戦)が健大高崎を破って滋賀県勢初Vともなれば我々世代には感慨もひとしおではないのかと。。。高校野球に革命を起こしかねない健大高崎の半端ない機動力。大阪桐蔭リベンジも大いに有り得るなと思った次第です‥オヤスミナサイ☆
 
 
 
文理強いですよ (こーじ)
2014-08-20 00:03:45
>英彦山様
 いやぁ文理は強いですからベスト4ぐらいまでクジ運に恵まれれば大丈夫ですよ。

 
 
 
 
案外 (こーじ)
2014-08-20 00:06:23
>なにわのヒバゴン様
 案外 健大高崎の優勝の目はあるのではないかと思いましたよ。

 ベスト8ぐらいで見てみたいカードですよ。

 日本文理の準優勝から北陸勢のチームがパワーアップしましたからね。
 
 
 
健大の‘足攻’に83年のY校を思い出す( ノД`)…久商・山田武史は忘れ難い☆ (なにわのヒバゴン)
2014-08-20 02:42:24
昨夏V、今春8強で今回も強い群馬勢。何故にこんなに勝負強くなったんでしょうね。98年までは夏の決勝進出すらなく選抜での桐生が二度準優勝あったくらいの地味?なレベルでしたから。やはり99年の桐生一の夏初制覇がやはり起爆剤になったのかもです。一校が抜け出るとライバル校も自ずと刺激を受けますからね。健大が優勝すれば群馬勢の2連覇。平成以降で3校目となればもう野球王国と呼んでも異論はないでしょう。沖縄が99年春の初優勝によって八重山商工、浦添商、興南などが存在感ある戦いで‘沖縄強し’を印象づけた流れも私には同じイメージです。ベスト16の半分が北信越勢。温暖な地区はもっと精進しないといけませんよね☆
 
 
 
ハンデがアドバンテージに (こーじ)
2014-08-20 23:58:46
>なにわのヒバゴン様
 駒大苫小牧監督だった香田氏によると寒冷地の人は雪の中での練習を嫌がるのであえて雪かきして外での練習を行い、積もり始めたら雪かきを繰り返したとの事です。

 つまり雪はハンデと思われていたのがスコップを使い
雪をどける作業のおかげで下半身や腕力が鍛えられパワーアップに繋がったと思われます。

 北信越勢のバッティングを見ていたらパワフルですから、そういう要素を認めた方がいいかもです。
 
 
 
♪捉えよ輝く この現実~※意味深な歌詞ですね☆ (なにわのヒバゴン)
2014-08-21 17:04:20
そうですよ。~だから出来ない・無理だではその時点でジ・エンドです。雪国だから温暖チームにない筋力トレなどでパワーアップを目指すのも一考ですし、あえて泥濘んだグランドを利用して練習・実戦を積み重ね精神面でのアドバンテージ?を作り上げるんです(雨や綿雪の日でも試合はあるものです)。新湊が近藤を擁する享栄を破ったのも雪が残ったグランド練習が丁度ハマったとのことですからね。興南の我喜屋監督も北海道での社会人選手・監督時代にプラス思考で取り組む創意工夫の大切さを痛感。気候に恵まれている沖縄に帰還され母校を短期間で春夏連覇にまで押し上げましたから志次第で‘やればできる’んですよね         75年春に高知が決勝まで対戦した3校(熊工・福井商・報徳)と相模が対戦した倉敷工と豊見城と高知は夏に戻ってこれませんでしたね。いずれも接戦で敗れたことからハイレベルな実力を有していたと思うのですが。。。相模が唯一快勝した堀越のみが夏出場したんですから分からないものですね。兵庫は洲本でなく報徳か東洋なら秋田商に0対9はあり得なかったでしょう。玉川にサイクル安打された京都の桂が昨冬花園に出場したのもビックリ。愛知の国府(こう)に山梨の巨摩(こま)も一度きりですね。珍名校ということもあり最初に見た夏の甲子園は特別な?感慨が長く残っています☆
 
 
 
堀越について (こーじ)
2014-08-21 23:51:24
>なにわのヒバゴン様
 75堀越については蒲田時代に堀越の関係者が来店してまして
‘あの時の堀越は3番飯島と4番上條しかまともな選手はいなかったので柳川に勝ったのは10回のうち1回が当たったという事。

 鹿倉のヘナチョコ球だったので立花なんかが振り回してくれて助かったけど、2回目以降は通じない。

 柳川に勝った勢いで2勝したけど相手は北海道日大と進学校の掛川西だから・・・相模や夏の天理に完敗した試合こそが本当の姿’と語ってくれてました。

 実際に92年にスポニチで福田精一・元監督が監督人生を語ってましたけど、堀越については同じような趣旨の発言でしたね。 
 
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