改めて田口成光の凄さを実感

 今から50年前にOAされていたウルトラマンタロウの、メインラ
イターは田口成光氏。

 第2期ウルトラから脚本に参加し始めた田口氏は帰ってきたウル
トラマンで51話中6話、ウルトラマンAでは52話中14話を担当し、
タロウとレオでメインライターに昇格している。

 帰ってきたウルトラマンは上原正三、ウルトラマンAは市川森一
と共に第1期からウルトラの脚本を書いていた面々なのに対して、
田口氏は初めて第2期からウルトラに参加したライターがメインを
務めたわけだ。

 ご存じのようにタロウはテコ入れによる路線変更が1度もなかっ
た作品で、それだけ子供達の好みを熟知していたという事になる。

 子供達の好みを熟知といえば帰ってきたウルトラマンのエレドー
タス編で事件のカギを握る小田切史郎が常に当時流行ったカチカチ
クラッカーを鳴らしており、これは当時氏が住んでいた団地でよく
耳にした音だったので使おうという気になったとの事。

 ウルトラの母の設定などを定着させたりムルロア編でウルトラの
星を登場させバードン編、改造ベムスターらが登場したEPにタイラ
ント編なども田口氏の作品になっている。

 メインライターというのは1話で作品世界の流れを作り、途中の
インパクトのあるEPを担当し最終回で物語を〆るのが役割。

 先述したようにタロウが1度も路線変更によるテコ入れがなかっ
たというのだから、田口氏の作った世界はメインの視聴者である
子供達に刺ささり絶大な人気を得たわけだ。

 そして次作のレオではタロウとは真逆の世界を作り上げたのだ
から、ある意味大したものである。

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コメント
 
 
 
Unknown (tamutamu)
2023-04-27 09:25:39
第一期と第二期を含めて二作連続でメインライターを担ったのは金城哲夫氏と田口成光氏だけなんですよね。
田口氏は金城氏のように「非現実に現実が入り込んだ世界観」の作風とは違い、「現実に非現実が紛れ込んだ世界観」を示した作風だったと思います。上原正三氏はそれをより掘り下げる手段として怪獣を見た見ないの意見相違による対立劇を描いていたが、田口氏はどちらかというと純粋無垢さと残酷さの紙一重を主に描いていたと思う。「タロウ」はよく明るくて楽しいと言われるが、実際はそれだけじゃない作風が散りばめてましたね。簡単に人が殺されたり、酷いな大人はおろか意地悪な子供が出てきてましたからね。
以降様々なアニメやゲームに携わったのは、子供目線を大事にして尚且つ子供特有の残酷さを外連味溢れる作風としてスパイスしていましたからね。
 
 
 
なるほど (こーじ)
2023-04-27 23:34:00
>tamutamu様

 たしかに田口氏は子供目線を大事にして、子供特有の残酷さを外連味溢れる作風はかなり納得できますね。
 
 
 
Unknown (アミーゴ今野)
2023-05-01 18:19:34
スマホのアルバム見て下さい。
好きな女性タレント11人 photos.app.goo.gl/gV93tmErFVfX6bCL6
ウルトラマンムーバー photos.app.goo.gl/3pq2V38QfsWgnJbN6
仮面ライダームーバー他 photos.app.goo.gl/ZRRmJK4QbHAswDof8
ムーバーなどは、1970年代にデパート🏬や遊園地🎡などに設置されてました。こーじさんはキャラクターもののムーバーなどは見たことありますか?
 
 
 
GW前で多忙になり (こーじ)
2023-05-01 21:20:02
>アミーゴ今野様

 GW前で神幸祭などもあるので5月は打棒ですから、ムーバー見るのは厳しいですね。
 
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