九国大付、重圧はねのけ3連覇 競争意識が強さの原動力
今年の夏の甲子園福岡県予選の決勝が今日北九州市民球場で行な
われ、九州国際大付が4-3で粘る福工大城東を振り切り3年連続
甲子園出場を決めた。
2回に7番&8番の短長打と犠牲フライで2点を先行した九国大付は
4回にも2点を追加し4-0とリードを広げ楽勝ムードが漂い始めた
5回と6回に城東が犠牲フライで1点づつ返すと、8回には1アウト
満塁から8番のタイムリーで1点差まで追い上げるのだが9番が3塁
ライナー併殺。
9回にも2アウトから3番&4番の連打で1・2塁とすると5番の
三遊間に飛んだライナーをショートが好捕して試合終了となった。
大会前は福大大濠、西日本短付、九州産業に小倉などが優勝好捕に
上げられる中で九国大付は昨秋は東筑、今春は自由ヶ丘に敗れ九州
大会出場を逃していたので大会前の評価は決して高くなかったし個
人的にも昨年のレギュラーメンバーが殆どいなくなったので今年は
ダメだろうという予想だった。
それが西短以外はベスト16にも残れなかったし、その西短に九国
大付がベスト16で快勝した事から一気に甲子園出場した場合 最も
勝てそうなチームという評価になった。
やはり夏にピークを合わせるというのは意外に難しいものだし、
特に春の九州大会あたりがピークになったチームはよほど地力の
差がないと夏の大会で勝ち抜くのは難しいという事だろう。
福岡県は実力格差が小さい事から70年代以降2年連続夏の甲子園
出場したのは98年&99年の東福岡と14年&15年の九国大付の2校
のみで、99年に東福岡が連続出場するまでは68年&69年の飯塚商
まで遡らなければならなかったのだからいかに難しいか分かる。
ちなみに福岡県代表が3年連続夏の甲子園出場というのは59年~
61年の戸畑以来だから、九国大付の偉業が分かるだろう。
昨夏ベンチ入りしたメンバーがレギュラー1人を含めて6人いる
事から‘甲子園キャリア’はあるわけだから、これを生かして1つ
でも勝って欲しいものだ。