坂田健史・無念

 今日行われたWBAフライ級タイトルマッチで王者の坂田健史は前年
11月に引き分けた1位のデンカオーセン・シンワンチャーと対戦し2R2:55
KO負けし5度目の防衛に失敗した。

  正直言って残念だ。

 坂田は3度目の対戦でロレンソ・パーラに勝って世界を奪取し、初防衛
戦では暫定王座決定戦で敗れたロベルト・バスケスにも判定勝ちした。
 つまり坂田というボクサーは対戦を重ねるほど強くなっていくタイプなのだ。

  デンカオーセンとは前回の対戦で1Rにダウンしたものの後半追い
上げ、最終回に執拗な攻撃に音を上げたデンカオーセンがホールディング
で減点され引き分け防衛に成功した相手。
 だが前記した要素と地元・広島での防衛戦という高いモチベーションも
加味し坂田が有利と思われた。

  予想通り前半型のデンカオーセンが1Rから思いっきりパンチを振り回
してきた。
 迎えた2R、終盤にデンカオーセンが、坂田が突き上げた右アッパーを
かわしざまの右フックを打ち込むと一旦ふらついた坂田がダウン。
 体を必死に起こす坂田だったが、そのまま立てず無念のKO負けと
なった。

  勝負事だから勝つ事も負ける事もある。
 前半を坂田が あのまま凌いで後半まで持ち込めば前半にハイペースで
飛ばしていたデンカオーセンがペースダウンし
坂田が勝つ可能性が
あったわけなのだが・・・・ 

 坂田の故郷・広島での世界戦は坂田の先輩である具志堅用高が初防衛
戦で苦戦したハイメ・リオスとの再戦でストップ勝ちして決着を付けた78年
以来30年ぶりだ。
 ただ、その具志堅が故郷の沖縄での防衛戦で前回苦戦したペドロ・フロ
ーレスに敗れているし、フェザー・Jライトの2階級を制し計6度の防衛を
果たした柴田国明も故郷の茨城で2RでKO負けしているという嫌な
データがあった。

 どうもコチラの目が出てしまった感じだ。

 坂田のスタイルは激闘型だけに、ダメージが蓄積していたのか?
 ともかく じっくりと休んで再起して欲しい。

 PS、内藤戦を回避したと言われる亀田兄がデンカオーセンへの挑戦を
表明したらしい。
 亀田兄の実力が今度こそ試される1戦になるだろう。 

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
今年もよろしく (屯田兵)
2009-01-01 00:30:53
なんか早く終わりましたね坂田・・
カメ1ビビらずやるんだ?(八●長)資金がもうタイ側に流れてたりね

 
 
 
まったくです (こーじ)
2009-01-02 01:01:40
>屯田兵様
 まぁ坂田が負けるとしたら、こういう感じでしょうが やはりショックでしたね。
 亀兄は、今度こそ逃げずに挑戦して欲しいですね。
 デンカオーセン戦で亀兄の真価が問われるでしょうね。
 
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