映画版・電人ザボーガーを初めて見た

 昨年11月に公開された劇場版・電人ザボーガーが今月WOWOWで初OA
されたので ようやく見たのだが、オリジナル作品を見ていた我々にとってオマー
ジュ溢れる内容で大いに楽しめた。


 ザボーガーが現在の特撮技術を使って映像に凄みを増しているのは当然だが、
何よりキャスティングの妙が見事だ。


 オリジナルとは趣向を少し変えてウルトラゾーンのようなコメディ的な側面を
見せているので大門豊の父・大門勇博士が竹中直人、Σ団のボス・悪之宮
博士が柄本明、大門をフォローする新田警部を渡辺裕之が演じているのも違和
感がない。


 個人的に悪之宮博士はオリジナルの岡部健ならではのキャラで独特の凄みは
岡部健でなければ無理だろうと思っていたのだが、コメディ的な側面という要素を
加味するならば不気味さの中にも独特のギャグを散りばめる事ができる柄本
明は適任で実際に竹中直人との掛け合いは見事だった。


 やはり悪キャラが輝いて目立つ作品は面白いという鉄則は しっかり生きていた。

 また渡辺裕之の新田警部を見ているとオリジナルを演じた根上淳のキャラを
髣髴させてくれていたのでウルトラ・仮面ライダー・ゴジラ・ガメラと特撮作品に
出演し続けているだけの事はある。


 更に評価したいのが全編に亘って流れる菊池俊輔メロディ。

 オリジナル劇伴を担当した菊池俊輔のBGMを編曲した福田裕彦が音楽担当を
しているので‘ここの場面ではこういう曲’というのが見事にフィットしていたしOP
に戦え電人ザボーガー、EDに おれの兄弟 電人ザボーガーが使用されている
のも嬉しい。


 そしてエンドロールではオリジナルの名場面が流れていたので故・山口暁や
根上淳の姿を見る事ができたのも嬉しいサプライズで、ザボーガーを初めて見る
人達にとってもΣ団の敵キャラデザインがオリジナルと ほぼ遜色ないというのが
分かっただろう。


 そういう意味では製作スタッフ達のオリジナルに対するリスペクトが感じられる
作品だった。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
評価の高さ (柴田真紀)
2012-10-26 00:24:14
『仮面ライダーFIRST・NEXT』より、ファンの評価は高いですね。
まあ、私も納得でした。
若き大門豊を、『ゴーオンジャー』で、ゴーオンレッド走輔を演じた古原靖久氏が好演してくれていました。
「チェンジ・ザボーガー! GO!」
 を聞いたら、うっかり涙ぐみそうになりましたヨww

山口さん、天国でご覧になってるかなぁ~。
根上さんも、鷺巣先生も、みんなみんなだけどさぁ。
 
 
 
そうですよね (こーじ)
2012-10-27 00:14:48
>柴田真紀様
 基本的にリメイク版はオリジナルとはかけ離れたデキになるのが多い中で、ここまでオリジナルに近づけた作品は珍しいですよね。

 特に1部の大門とEDロールで流れた山口大門は遜色なかったですから。

 最後に うしおそうじ氏と山口暁氏に捧げると出たのも嬉しかったですし、ライオン丸Gと比べて雲泥の差でしたよね。
 
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