帰ってきたウルトラマン8話・怪獣時限爆弾

 帰ってきたウルトラマンはメインライターの上原正三が7話まで
全話の脚本を担当していたのだが、8話目のゴーストロン編は上原
氏以外のライターとして田口成光が担当となっている。

 内容は視力の弱い怪獣ゴーストロンが出現しMATは対怪獣爆弾・
X弾を撃ち込むのだが郷のミスで時限装置が入っておりゴーストロ
ンが時限爆弾状態になってしまい、あろう事かダイナマイト工場
付近に現れた事で大爆発の危機に見舞われるという2話のタッコン
グ編に続く郷の失敗編である。

 郷秀樹のミスからゴーストロンが怪獣時限爆弾になってしまう
ものの、視力が弱い一方で聴力が優れているという設定からサイ
レンを鳴らして工場から引き離しに行くものの工場のサイレンで
元の木阿弥となるわけだ。

 田口成光といえば後にウルトラマンタロウとレオのメインライ
ターとして活躍しており帰ってきたウルトラマンのゴーストロン
編が脚本家デビュー作品で、その後も5話分担当しており上原正
三や市川森一という第1期からのライターやベテランの石堂淑朗
らに囲まれた中での執筆だった。

 円谷作品では円谷プロ出身のライターは経費削減に協力する形
で怪獣のスーツなどの使い回しなどが多く、先述したような上原
正三や市川森一らもセブンでは異形の敵が登場しないEPやウイン
ダムが反乱を起こしたりにせウルトラセブンが登場するEPなどを
担当している。

 だからこそ今回のゴーストロンもアーストロンのスーツを改造
した形になっており、その伝統が生きているのだがアーストロン
とは真逆な性質の怪獣になっていた。

 続くウルトラマンAでは倍以上の13話を担当し、バキシム編や
ブロッケン編にヒッポリト星人編など印象深いEPを書いているの
だから正しく脚本家・田口成光のベースになったEPとなっている。

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