悩み多きヒーローだからこそマスクタイプが似合うレインボーマン

 愛の戦士・レインボーマンは月から太陽まで7つの化身を使い分
けるヒーローで、面白いのは月から土までの6つの化身は基本的に
仮面ライダーのような仮面ヒーローだがメインの太陽の化身だけ
月光仮面のようなマスクタイプになっているのだ。

 以前も触れたように等身大ヒーローは仮面ライダーのような仮面
タイプと等身大シルバー仮面やライダーマンのような口元露出型に、
月光仮面や戦闘タイプのキャシャーンのようなマスクタイプの3種類
あるのだが日本は圧倒的に仮面タイプが多い。

 ちなみに月光仮面はマスクにサングラスなど顔全面を覆っている
ので厳密にいえば仮面状態なので、月光仮面と言われているのだろ
うが…

 仮面タイプのヒーローの代表格はウルトラマンだが少し前に始ま
ったマグマ大使は手塚治虫の原作では素顔で表情があるのを仮面に
した事により成功したと言われ、実際パイロット版のマグマ大使は
スーツアクターの顔にメイクして演じさせていたものの‘これはダメ
だろう’と一目見て分かる代物だった。

 考えてみれば古来日本では能や狂言のように面を付けて演じる劇
があり、表情のない能面が演じる役者の技量によって表情が変わっ
て見えるというのが特徴になっている。

 だからこそウルトラマンや仮面ライダーは意識してなくても日本
の伝統文化を継承している形になるわけで、仮面ヒーローが海外に
比べて圧倒的に多いという形だが意外にもレインボーマンはメイン
である太陽の化身はマスクタイプだ。

 マスクタイプは目が露出しているので当然ながら目の表情で怒り
や悲しみなどが分かりやすく、特に変身するヤマトタケシはEDの
でも歌われているように悩み多きヒーローなので変身してからも
感情を表現しやすいマスクタイプが似合うのかもしれない。

 実際に26話で死ね死ね団の海底基地を壊滅させたものの、実父で
あるヤマト一郎がミスターKの凶弾に倒れ看取る時に涙を流しなが
らの演技はマスクタイプならではで仮面タイプでは似合わないと
思うものだった。

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