即戦力投手獲得は、考えもの

 今年も大学生&社会人ドラフトが終了した。
 久々に逆指名なしのドラフトだったのだが、1位指名は
12球団全てが投手だ。
 確かに投手は、何人いても困る事はないし‘野球の8割
が投手’というOBがいる。
 ただこの即戦力投手というのが、考えものなのだ。
 
 ホークスが昨年獲得した大隣などが、いい例なのだが
外れが結構あるのだ。
 かつて‘エースで4番’という言葉があるように投手は
才能のある者が日本では勤めるケースが多かった。
 だから川上哲治や王貞治のように、投手として入団して
打者に転向して4番を打ったりしているのだ。
 ところが最近の大学や社会人上がりの投手は、そうは
いかない。
 というのが、社会人はおろか大学も東京六大学などの
一部のリーグを除いてDH制を採用している。
 つまり一部の大学リーグの投手以外は大学で4年間、社会
人では3年間ほどバッティング練習を しないのだ。
‘玉も磨かざれば、輝かず’とは、よく言ったもので いく
ら打撃センスがあっても、それだけ長くバッティング練習を
しなければセンスは錆付く。
 だから打者転向という潰しが、利かないのだ。

 しかもドラフト上位でプロ入りする投手は、先発完投型が
多いので‘リリーフ要員にするのは、もったいない’という
意識が現場で働きリリーフに転向させるのも遅れを取る。
 そして、ここが肝心なのだが即戦力投手と言われる連中は
毎年出てくる。
 そうなると層の厚い投手陣を持ったチームでは、慣れない
リリーフ転向という配置換えになるのだ。
 
 小関順二氏の受け売りではないが、その点高卒投手は育成
に時間がかかるが意外に当たったら松坂大輔やダルビッシュ
有、成瀬のようにブレイクし10年は大丈夫な柱になるケース
が多い。
 今から11年前の96年に行われたドラフトでは、アトランタ
五輪に出場した即戦力投手達が大挙プロ入りしたが、今でも
活躍しているのは広島に2位で入団した黒田博樹ぐらいだ。
 ドラフトの目玉の即戦力投手ばかり獲得して浮かれていると
痛い目に遭うリスクがある事を忘れてはいけない。
 
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
バンクは (屯田兵)
2007-11-21 21:58:18
負けないエース斉藤、新垣、和田の柱三本いて150キロ以上出す馬原がいて



大場が入って投手に関してはガトームソンもいたっけ

打撃陣が多村も活躍程度は寺原とどっこいだったな

いちにまい欲しいかなぁって
 
 
 
張子の虎です (こーじ)
2007-11-21 23:27:02
>屯田兵様
 ホークスの投手陣は、張子の虎。
 斉藤は短期決戦0勝、和田はケガ勝ち、杉内は隔年型、新垣は貯金できないタイプですからね。
 寺原は新垣2ですから最初から必要なかったのです。
 大隣もあのザマでしたからね。
 
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