マスコミからバッシングされる方がいい監督?

 ‘あの人はやるね’‘あの人なら大丈夫’という声を早稲田の商店街
の人達が言っていたというのは、97年10月4日にアルマトイでカ
ザフスタンと引き分けて更迭された加茂周氏の後任としてコーチ
だった岡田武史氏が監督に就任した時の事をラグビーライターの
藤島大氏が年末に刊行されたNumberに掲載していた。

 実際に所属クラブで監督経験すらないのに大丈夫か?という声
に対して約1か月半後マ
レーシア・ジョホールバルでイランとの
アジア第3代表決定戦で勝ち悲願のW杯出場を決めたのだから、
意外に岡田武史氏を知る街の人達の声はジーコら大物外国人監督
を望んでいたサッカーライター達の目より正しいものがあったと
いう事だろう。

 もっとも岡田氏はW杯本番直前に三浦知良を外した事から一気
に国中からバッシングの対象となり、W杯本大会で1点しか取れ
ず3戦全敗した事により国民的英雄から国賊的な扱いになった。

 そしてW杯出場を決めるまで批判し続けていたマスコミが出場
決定から控えていた批判を三浦知良代表落選から一気に倍増させ
る形で再燃させていたのは今でも覚えているのだが、それは最終
的に10南アフリカW杯でグループステージを突破するまでどちら
かといえば称賛より批判の方が多かった。

 これフィリップ・トゥルシエも99U20W杯準優勝、00シドニー
五輪ベスト8、00アジア杯優勝、01コンフェデ杯準優勝、02日韓
W杯グループステージ突破と結果を残しながら負けた試合をバッ
シングされるという扱いを受けていたのを思い出す。

 一方でジーコやアルベルト・ザッケローニらは共にマスコミの
評判は良く批判よりも賞賛の方が多いクチで、実際アジア杯では
優勝して賞賛されまくっていたのだがW杯本番では1分2敗に終わ
っていたのを考えるとマスコミが賞賛する監督より批判されまく
る監督の方が結果を残しているのは面白いところである。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ウルトラマン... 昨年の今頃は »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。