長年の謎が氷解

　先月のマグミクスに仮面ライダーXが短命だった本当のワケと
いう記事が掲載されており、これを読んで長年の疑問が氷解した
感じだった。

　というのも仮面ライダーが1年半の98話、V3も1年間52話がOA
されたのに対しXは8カ月35話で終わり続くアマゾンに至っては僅
か半年足らずの24話しかOAされなかったのかと思っていたのだ。

　それはTVの全国ネットであるTBS系列とNET＝テレビ朝日系列の
大阪におけるねじれ現象を解消するため、75年4月から毎日放送が
制作した仮面ライダーシリーズは関東ではNETからTBSでOAされる
事が決まった影響で74年2月から75年3月までの期間に2作品を作る
事になったらしい。

　ねじれ現象の話はウルトラマンがゴモラ編で大阪朝日放送の大阪
タワーが科特隊のゴモラ対策本部として使われており当初は疑問に
思っていたのだが、大阪ではウルトラマンが朝日放送でOAされてい
たのに対し仮面ライダーは私が住んでいる福岡ではTV朝日系で見て
いたのを思い出す。

　以前アマゾンが24話で打ち切られたのは前述したネット局のね
じれ現象解消のため、といわれていたのだがXも影響を受けていた
のかと思った次第。

　実を言うと個人的には74年のGW明けから塾の関係で仮面ライダ
ーXはまともに見られなくなったのだが、当時の子ども向け情報誌
であるTVマガジンやTVランドでアマゾンの告知が行われていたの
だから驚いたのを覚えている。

　だからこそメカニックなXと野性味溢れるアマゾンという対照的
な作品が作られたのかと思うし、Xは35話にまとめるスタッフの苦
心が窺えると思うのだ。