大谷翔平のファイターズ入団について

交渉で考え変わった…大谷、日本ハム入団を表明(読売新聞) - goo ニュース

 10月21日に直接のMLB入りを表明していた花巻東の大谷翔平が先日ドラフト
1位指名したファイターズへの入団を表明した。


 個人的には より過酷な直接マイナーからの叩き上げでMLB入りを目指すと
いう固い意志に感心していたしマック鈴木や田澤純一に続いてのマイナー叩き
上げの投手に育ってくれれば・・・と思っていたのだが、指名したのがファイター
ズという事もあり現実路線に翻意した形になった。


 正直言って大谷の素質には私も一目置いてはいるものの甲子園に出場した
昨夏と今春は いずれも大谷本人が故障上がりで初戦敗退というのを見たら
ケガの多い選手というイメージがある。


‘無事これ名馬’という言葉があるようにプロで大成する選手は故障が少ない
事が条件の1つになっているものの大谷の場合は故障が多そうな感じで、
これがマイナースタート最大のネックになると思っていたから そういう意味では
ファイターズで実績を残してポスティングなどでMLB行きというのも悪くないだ
ろう。


 なにせマイナーリーグは衣食住に おいて日本では比べ物にならないぐらい
過酷な環境だし、特に田舎の高校で ゆったりとプレーしていた‘好青年’的な
大谷にとって生き残るためには手段を選ばない的な価値観を持つマイナーで
過ごすのは精神的に逞しくなる可能性がある反面、心が折れてドロップアウト
というリスクは より大きい。


 そういう環境で故障しやすい大谷がプレーするのだから成功するかどうかは
ギャンブル的な側面があるのは否定できないし、将来性豊かな選手を苛酷な
環境ゆえに万が一 潰されるのは決していいものではない。


 一方のファイターズはダルビッシュですら気前よくMLBに移籍させるのだから
ある程度の実績さえ残せればキャリア全盛の時にMLBへの移籍は可能だろうし、
大谷もファイターズ以外のチームなら翻意しなかったのではないかと思う。


 それを考えるとファイターズ入りというのは現実路線で とりあえず一安心と
いう事になるのだろうが、問題が1つ残る。


 それは10月21日の会見で国内チームへの入団を拒否したにも拘らず指名
されて説得されると結局 国内チームのファイターズに入団してしまった事で
ファイターズファン以外のプロ野球ファンは決して よくは思ってないだろうし、
チーム内でも‘腰かけ入団'的な選手という目で見られる可能性は高いので
マイナーでプレーするのと変わらないぐらい精神的にも凄いプレッシャーに
なるのは確実だ。


 しかもファイターズでいえばダルビッシュぐらいの働きをしてのMLB行きに
ならなければファンからの風当たりも強いはずだし10月21日の会見をした
おかげで‘行くも引くも茨の道’に踏み込んだわけで、こればかりは自分の
蒔いた種だから仕方ない。


 とりあえず大谷が故障なく1年を過ごせる事を祈ってやまないし、ファイターズ
サイドにも1年目から無理をして1軍で投げさせるようなマネだけは避けて欲しい
ものだ。

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