輪島功一が最後に防衛してから50年

 今から50年前の今日74年2月5日に東京体育館で行われた世界J
ミドル級タイトルマッチで、王者の輪島功一は前年1月に引き分
けたミゲル・デ・オリベイラとの再戦で判定勝し小林弘と並ぶ6
度目の防衛に成功した。

 前年1月に対戦した時は1Rに先制攻撃を仕掛けたところにカウ
ンターをくってダウン寸前になりオリベイラの強打を度々浴びる
などピンチに追い込まれたが、何とかごまかしてレフェリー&
ジャッジとも日本人だった事もあって引き分けに持ち込んだが
再戦は必至の状態だった。

 巷では‘輪島危うし’の悲観的な予想が多かったが、再戦に強い
輪島を我々は初めて見る事になる。

 1Rにタイトルを奪った時に出した‘よそ見パンチ’をヒットして
主導権を握り、以降も出て来たところにカウンターを決めたかと
思うと待機していると見るや接近戦を仕かけるなど
出入りの激し
いボクシングでオリベイラを翻弄。

 オリベイラにしてみると初戦で勝ったと思った試合を引き分け
ているので明確にポイントを挙げるしかないと考えているところ
に、最初にクリーンヒットを許したため焦りが生じるという輪島
からペースを取り戻せずにアリ地獄に嵌ったような形だろう。

 採点は73ー73が1人いたが73ー10に74ー71の2-0以上に内容的
にも完勝だったわけで小林弘の持つ6度防衛の日本タイ記録に並び、
この試合を輪島は男の誉れと語っていたようだ。

 ただ次の防衛戦で敗れた輪島は以降、負けた後に再戦で取り返
す展開が続いたためオリベイラ戦が最後の防衛戦になったのだ。

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