名アナウンサー西田善夫氏の思い出

元NHKアナウンサーの西田善夫氏死去

 一昨日NHKの元アナウンサーだった西田善夫氏が80歳で亡くなった
というニュースが今日の新聞に載っていた。

 西田善夫アナの存在を最初に知ったのはNHKのスポーツアワーの
司会をしていた時で、それから高校野球中継などで実況を聞いて
聞き覚えのある声だと思ったら西田アナだったのだ。
 
 私が高校野球を見始めた時は決勝戦の実況が西田氏で解説が松永
怜一氏というパターンがメインだったしモントリオール五輪の女子
バレー決勝で日本が宿敵のソ連に勝って金メダルを獲得した時には
‘笑顔の優勝です、泣かない優勝です’という実況が耳に残って
いる。

 野球だけでなく あらゆる種目に詳しいし、それぞれの競技の歴史
や文化にも精通されていたので氏の実況を聞く度に新たな知識を得
る事ができたので凄く楽しみだった。

 実は福岡で修行中だった87年の今頃NHKの番組で名物アナウンサー
の話を聞く企画があったので直後に手紙を出すとハガキで丁寧な
返信を戴いたのだが、私が高校野球に嵌るキッカケになった鹿児島
実ー東海大相模戦のラジオ実況をされていた事など書かれており
見事にツボに嵌った事を記してくれていたのだ。

 感激した私はハガキに記されていた電話番号に電話すると本人が
出られ、返信のお礼を言うと‘コチラこそしっかり聴いてくれて
励みになります’と答えられた後に実況された時の裏話などを
してくれて最後に‘仕事の方も頑張って早く一人前になって下さい’
と励まされたのを今でも思い出す。

 また94年に宮崎キャンプを見学していたら取材に来られていたの
で挨拶し、7年前のハガキの返信の話をするとすぐに思い出してく
れて10分ほどではあるが直接話をできたのもいい思い出である。

 01年に私が所属している研究グループdhkでの講演を要請する挨拶
状を出した時にも しっかり返信があって最後に「福岡では世界水泳
を間近に控えているしダイエーも好調でスポーツの活気溢れるムー
ドでしょう」と記してくれていた。

 最終的にスケジュールが合わずに没になったのが大いに悔やま
れる。

 私が あらゆる競技にまんべんなく詳しくなったのも氏のような
素晴らしい実況を聴いていたからというのも絶対にあるだろうから、
ある意味で恩人のわけで大いに感謝したいし天国では実況していた
選手達と再会できているのではないかと思うのだ。 

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
知らなかった… (柴田真紀)
2016-03-03 01:19:03
NHKアナファンの間では「西田パパ」と呼ばれていました。確か、現在の武田真一アナの前に7時のニュースをやっていませんでしたっけ?(それとも間に、渉っちが入っていたかな?)
本当に、スポーツ関連にお詳しい方でしたね。しかも、こーじサンは、直接間接的にご交流があったようで、うらやましいです。
今はただ、ご冥福を祈ります。
 
 
 
そうなんですね (こーじ)
2016-03-04 22:46:30
>柴田真紀様
 たしかに‘西田パパ’は言い得て妙ですね。

 こういった ありとあらゆる種目にも詳しいアナウンサーというのは格好の教科書で、試合自体が面白くなくても実況を聞いているだけで勉強になってましたよ。

 だから手紙や電話で話した時にも1つ打つと欲しい答えが見事に返って来るという感じで楽しかったです。
 
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