今年のプロ野球、両リーグ優勝チームの共通点は

ヤク 最下位からの14年ぶりV!史上空前の大混セ制した3つの理由

 今日スワローズは本拠地・神宮での最終戦でタイガース相手に
11回裏2アウト1・3塁から、雄平がライト線へサヨナラタイムリーを
打って2-1で勝ち01年以来のリーグ優勝を決めた。

 奇しくも野村克也監督が率いて初優勝した92年と同じく大混戦で
迎えた終盤に抜け出して決めた優勝だし、昨年も同じ日にホークスが
サヨナラ勝ちでパリーグ優勝を決めているのも何かの因縁だろうか。

 今年のセ・リーグ優勝を決めたスワローズとパ・リーグ優勝を
決めたホークスには投打の共通点がある。

 投手陣では絶対的なクローザーを中心に、終盤3イニングを完璧
に抑える事ができるセットアッパーがいるという事。

 つまりホークスがクローザーのデニス・サファテに森唯斗と五十嵐
亮太の3人に対し、スワローズもトニー・バーネットを中心にローガ
ン・オンドルセクやオーランド・ロマンの3人が安定していた事から
実績のない先発投手達も6回までリードを守れば勝ちが付いていく
という好循環となった。

 スワローズが14年前に優勝した時も開幕前は石井一久以外、先発
の柱が不在だったのを高津臣吾を中心に五十嵐亮太や石井弘寿の3人
プラス河端龍のブルペン陣が安定していたので、打線が活発で先発が
リードして降板すれば勝ちが付くという状況が続き藤井秀悟らが育っ
たのを思い出す。

 強力なリリーフ陣を擁していたのは99年のドラゴンズだが先発も
揃っていたのに対し、99年のホークスや01年のスワローズあたりが
強力なリリーフ陣で先発を育てる形を作った先鞭だろう。

 10月2日終了の時点でスワローズの防御率トップは3,11で10位の
小川泰弘だし、ホークスの防御率トップは3,07で4位の武田翔太と
2点台の先発投手不在でも優勝できるのだ。

 一方の打線ではスワローズが2番にセ・リーグ1位の川端慎吾を
起用して2番=バント名人という概念を払拭しているし、ホークス
も2番のバントを極力なくすスタイルで戦っているのが目に付く。

 今年の高校野球では夏の甲子園で優勝した東海大相模が試合の
前半は複数得点を取りに行くべくバントをせずに打っていった
ので、2番のバントは僅かに1つという形になったように前半は
目先の1点をコツコツ取りに行くよりも一気に複数得点を狙い
主導権を握ろうとするスタイルが主流になっている。

 1敗が許されない高校野球ですら2番のバントが減っている
時代に年間50敗が許されるプロ野球が同じようなスタイルで
戦えないわけがないのだが、両リーグの優勝チームが2番のバ
ントを極力排除したスタイルで戦ったというのは時代の流れを
上手く掴んだのではないかと思うのだ。

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