大怪獣ガメラを見た

 今日からWOWOWでガメラシリーズ一挙放送が始まった。
 今日OAされたのは、昭和版の‘大怪獣ガメラ’だ。
 実は私は、この作品を全編見た事がなかった。
 ラストに、ドでかいロケットが出てきて先端にガメラを
収納して火星まで飛ばすという結末は見ていたのだが。
 
 やはりモノクロ作品だから、画面が見辛い。
 最初に思ったのが、主演の船越英二が若い!
 私など船越英二といえば‘熱中時代’の天城校長先生の
イメージが強いのだが、若いので最初は今ひとつ気付かな
かった。

 冒頭に国籍不明の飛行機が、ミサイルを撃ち込まれて撃墜
され搭載していた原爆が爆発する。
 その影響で北極に眠っていたガメラが目覚めるのだが、
船越英二扮する日高博士一行が近くでキノコ雲を見ている。
 よく被爆しなかったな・・・・

 どうしてもガメラ=子供の味方という図式だから、エスキ
モーた達の伝説で悪魔の怪獣というのを聞いて‘当初は悪役
だったんだ’と痛感した。
 ところでカメ好きの少年・桜井俊夫が襟裳岬の灯台付近に
出現したガメラを見に行って、壊れている灯台から落ちかけ
た俊夫をガメラが助けるシーンがある。
 これこそ‘後にガメラが、善玉怪獣になる複線なのか’と
感慨深く見てしまった。
 またこれ以外にも、灯台を破壊されたので築地に避難した
俊夫がガメラを見に行ったり、Zプラン用の輸送船に乗り込ん
だりと無法モード全開だ。
 かなりムチャクチャやっているのだが、これってウルトラ
マンのホシノ少年も、これに近い事をやっていた。
 当時の子供は逞しかったという事か。

 地熱発電所を襲ったガメラに、砲撃を加えるが全く効き目が
ないのでアメリカ軍に核ミサイルを撃ち込んでもらうなどとい
う、とんでもない作戦まで準備されていた。
 これはゴジラシリーズでは、まず考えられない設定だろう。
 そこで冷凍ミサイルをガメラに撃ち込んで凍らせ(10分が
限度)乗っている岩を爆破して横転させると、仰向けになった
ガメラは戻れないので餓死するまで待つという作戦もあった。
 かなり悠長な作戦だが、博士達は‘これで標本が取れる’など
と暢気に言っていた。

 最後は偶然、国連のZプランが伊豆大島で発動されていたので
海にガソリンを流して点火し炎を好むガメラを誘導するという
今なら‘環境破壊’で噴飯ものの作戦が立案される。
 そういえばガメラを足止めするために、コンビナートでガメラ
に石油輸送車を24時間ぶっつけ続けるというのもあった。
 当時は環境問題に、そこまでうるさくなかった故の作戦だろう。

 それにしても、身長60mのガメラを先端に封じ込めるロケットを
本来は何に使う予定だったのだろうか?気になって仕方がない。
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コメント
 
 
 
懐かしい (柴田真紀)
2007-12-24 00:05:09
 「Zプラン……」
 とつぶやいて、ちかづいてくる外人さんは、当時大映テレビ室制作『少年ジェット』の敵役・ブラックデビル役の高田宗彦氏です。

 ああ、また『ヲタ』な本能が……。(次々回『ギャオス』では、新幹線の客も演じている)
 
 
 
そうなのですか (こーじ)
2007-12-24 22:14:54
>柴田真紀様
 それは初耳ですね。
 意外に外人役も、日本人が演じてましたからね。
 今ではこれはダメみたいですね。
 
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