今日は20:00からBS朝日で1時間延長でOAされていたのが映画・八甲田山。
北大路欣也演じる神田大尉の‘天は我々を見放した・・・・’というセリフが話題に
なった36年前の77年公開の作品で、個人的には劇場版の宇宙戦艦ヤマトを
見に行った時に予告編で見て興味を持ったし見ただけで寒く辛そうなシーン
ばかり。
その後 何度かTVでOAされたしTVドラマ版も作られたのだが、あらゆる事情
からフルに見られなかったので今回が おそらく初めて最初から最後まで見た事
になる。
実際に真冬の八甲田山でロケしたらしく実際に見ていたら寒そうな場面ばかりで
高倉健をはじめとした出演者やスタッフの苦労たるや大変なものだったのだろうと
容易に想像がつくし実際に錯乱して裸になって凍死する役などは決死の覚悟
だったのだろうと思う。
それにしても ただでさえ過酷な雪中行軍に雪山に慣れない人間ばかりの集団で
いきなり難所に取り掛かったり、指揮権がないはずの大隊本部・山田少佐の口出し
によって指揮系統が混乱して案内人の雇用すらできずに行けば遭難は確実で軍隊
特有の理不尽さを痛感するものだった。
そして雪中行軍を成功させ生還した徳島大尉の体に付いた雪や氷が過酷さを
表していたし、八つ墓村の音楽を担当した芥川也寸志の雄大なBGMも作品に彩を
添えていた。
やはり名作というのは いつ見ても素晴らしい。
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つい最近も、拙ブログで
「寒いときに見たくない作品ベスト～」
で、第３位に入れてます。
大自然の前には、人間の力なんて無力である、
ということが思い知らされる作品ですね。
また、神田隊が迷走する様子が、原作読んでると、
ああ、なんでこうなっちゃうのかな～!?
みたいな展開で、
「天は最後の最後まで、我々を見放した」
の台詞は、原作でも出てきます。
ＴＶ版・神田役の、村野武範氏が当時好きでした（笑）
尚、意外な男優さんがちょい役（兵隊役）で出ているそうです
（大竹まこと、倉地雄平＝現・茂満）
たしかに大竹まこと氏が出演してましたね。
実は画面が暗い事もあってサイトで出演者と役名をチェックしながら見ていたので、そこらあたりはバッチリでしたよ。
ホント当時から帝国陸軍の精神主義や横暴ぶりはあったのだなと痛感しますし、コレを見ると嫌でも自然への畏敬の念を感じずにはいられません。
TV版では高倉健の役柄を中山仁が演じていたようですね。