マニー・パッキャオ墜つ!衝撃の失神KO負け

 今日ラスベガスのMGMグランドアリーナで行われたマニー・パッキャオvs
ファン・マヌエル・マルケスの第4戦は、マルケスが右ショートのカウンター一撃
で6R2分59秒KO勝ちし対パッキャオ戦初勝利を挙げた。


 過去3戦は初戦がパッキャオが1Rに3度のダウンを奪いながら引き分け、2戦
目&3戦目はパッキャオの判定勝ちだったものの いずれも僅差での決着だった。


 基本的にマルケスがカウンターパンチャーという事もありパッキャオが攻めて
マルケスがカウンターを狙うという展開になるだろうとは思えたが、4度目とも
なればマルケスがパッキャオの攻撃パターンをしっかり読んで絶妙のカウンター
をヒットさせるのか?39歳になるマルケスをパッキャオが馬力で制すのか?


 試合は1Rからパッキャオが攻勢に出て左を中心にヒットさせるのに対しマル
ケスは打ち終わりに右ストレートや左フックを合わせるというおなじみの展開で
進んだが、3Rにマルケスの右ロングフックが まともにヒットし4戦目にして初の
ダウンを奪う。


 4Rをダメージ抜きに費やしたパッキャオは5Rに右ジャブでマルケスの左を
誘い出して左ストレートで逆にダウンを奪い返し一気に畳みかけるがマルケス
も巧みなカウンターで反撃して凌ぎ6Rを迎える。


 ダウンを奪った事で流れを掴んだと思われたパッキャオは更に攻勢を強め
ラウンド終盤に左ストレートを打ち込もうとした瞬間にマルケスの右ショートの
カウンターがクリーンヒットしてパッキャオは前のめりにダウンし失神KO負けを
喫したのだった。


 個人的には‘KOならパッキャオ、判定ならマルケス’と思っていただけに最初
にパッキャオがマルコ・アントニオ・バレラ戦 以来のダウンを喫した時は驚いた
ものの5Rにダウンを奪い返した時点で流れがパッキャオに来たという感じ
だったし6Rも あのまま行けばパッキャオのラウンドだろうと思われたのだが、
そこに待っていたのがマルケスの右ストレートのカウンターだ。


 通常の相手ならパッキャオが左を打とうとすると強打を恐れて下がるもの
だが、マルケスは そこに右ストレートのカウンターを合わせたのだから たまら
ない。


 とはいえ この試合を ひも解いていけば3Rに最初のダウンを奪った右ロング
フックのカウンターが最終的に試合の流れを引き寄せたのかもしれない。


 過去3試合でマルケスが右ロングフックを打ったのを見た事がなかったので
死角から飛んで来たフックをヒットされた時には驚いただろうし、フィニッシュと
なった6Rの右ストレートも3Rの右ロングフックが頭にあったので あそこまで
鮮やかに決まったのではないかと思うのだ。


 それにしても衝撃的な結末だったし一瞬で勝敗が入れ代わる‘これぞボクシ
ング’という内容だったし、有料でもWOWOWに加入していて よかったと
痛感するものだ。


 こういう素晴らしい試合が あるからこそボクシング観戦は止められないし、
5日前に行われたボクシングもどきショーで汚された目が洗い流されるような
爽快な気分だった。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
前座のガンボア戦も (Unknown)
2012-12-10 01:35:18
結果は順当だけどあのフィリピーナただじゃ死ななかったしね
凄いびっくりただその前のibfタイトルマッチ
終始マラソンに転じたクソカメみたいなポクシングした奴は
大舞台のリングはこれっきりこれっきりですね
 
 
 
いやいや (こーじ)
2012-12-10 22:51:22
>Unknown様
 あのままパッキャオが勝っていたら引退という形になったのかもしれませんが、負けたので5戦目が行われる可能性が高くなったという事になりますね。

 通常なら逆ですけどね。
 
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