沙羅4位 今季初めて表彰台逃す 総合Vは持ち越し
ノルディックスキーW杯女子ジャンプはスロベニアのリュブノで
第13戦と14戦が日本時間の昨日と一昨日行われ、12戦して11勝し
10連勝中だった高梨沙羅が2日間とも2位と4位で共に優勝を逃した。
これについて無知なマスコミは悲観説を出し始めるという笑止
千万な取り上げ方をしている。
高梨に言わせるとリュブノのジャンプ台はクセがあってアジャ
ストしづらいとの事で、特に初戦ではかなり手こずり‘よくぞ
2位に入った’というコメントを残している。
10連勝中の高梨は全くミスがないためライバルのダニエラ・
イラシュコから‘アンドロイドみたい’と言われていたのだが、
20歳前という事から勢いに乗ると手が付けられないのに対して
一旦リズムが狂うとリカバーするのにも時間を要す事もある
だろう。
今シーズンのように12戦までに11勝している高梨といえども
唯一足りないのは経験という名の財産だから、リュブノのよう
な相性の悪いジャンプ台でのアジャストメントなどはこれから
の課題だとは思う。
しかしスキー競技で最も価値があるW杯総合優勝というのは
多少相性の悪い台があったり調子を崩す時はあっても大崩れ
せずに凌ぐ能力が絶対に必要なので、今シーズンの高梨が14戦
目でようやく4位というのは敗れこそすれ1回目は1位だった事
から‘こんな事もある’という事だろう。
この流れでいけば総合優勝は ほぼ確実なので一部のマスコミ
が騒ぐような悲観論はジャンプという競技を分かってない証拠
だというのが分かる。