マニー・パッキャオ、キース・サーマンに勝ちWBAウエルター級を統一

 
 日本時間の昨日ラスベガスのMGMグランドガーデンで行われた
WBAウエルター級タイトルマッチで、正規王者のマニー・パッキ
ャオがスーパー王者のキース・サーマンに2-1ながらダウンを奪
うなど激戦を制する形でタイトルを統一した。
 
 試合前の予想は40歳のパッキャオに対し10歳若い30歳のサー
マンがダニー・ガルシアとの統一戦にも勝っているだけに‘今度は
パッキャオも厳しいか’というのが一般的な考えだが、そういった
予想をいとも簡単に覆すパッキャオだからWOWOWの試合前予想
でもパッキャオ有利という声の方が多かった。
 
 とりあえず前半どちらがペースを握るかというのが最大の焦点の
中でゴングが鳴る。
 
 1R開始からサーマンが前進しパッキャオが隙を窺うという展開で
始まったのだが残り30秒ぐらいになった時に通常よりも踏み込んで
放ったワン・ツーから返しの右フックでパッキャオがダウンを奪い
ペースを握る事に成功すると、2R以降もスリリングな打ち合いが
続き強打を振るうサーマンに対してパッキャオはスピーディーなパ
ンチで応戦する。
 
 ただラウンドが進むにつれてサーマンがペースを掌握し始め押し
気味になってきた10Rにパッキャオの左ストレートがボディにめり
込みサーマンは大いなるダメージを被るわけで、11Rは立て直して
反撃しポイントを奪うが最終的にパッキャオがダウンを奪った1R
とボディへのダメージを与えた10Rの2つのラウンド以外はどちら
に振り分けてもおかしくない展開だった事は事実。
 
 ちなみに1Rにパッキャオが奪ったダウンは最初のワン・ツーで
バランスを崩させた所に右フックがヒットしてのものでダメージは
ないばかりか、ダウンさえなければサーマンのラウンドでもおかし
くなかったもので昔なら10-9と採点するジャッジがいるはずのレ
ベル。
 
 これでジャッジは‘パッキャオ強し!’と判断しただろうし会場の
雰囲気も然りで、それでも徐々にペースを奪回したサーマンに対し
10Rの強烈なボディブローで再び流れを引き戻すなど試合巧者ぶり
を如何なく発揮。
 
 だから見方によっては114-113でサーマンというのもおかしく
ないし、115-112というのも奪ったラウンドは7対5だったのにダ
ウンを追加というものだから本当の僅差になっている。
 
 こうしてみるとパッキャオは立ち上がりのペース争いと終盤サー
マンに行き始めた流れを奪い返すという2つのポイントを的確に見
極めて実行した形で、これがキャリアの差というヤツでパッキャオ
の試合巧者ぶりが分かる一戦だったが最後まで見応え十分だったの
は間違いない。
 
 
 
 
 
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