東宝怪獣のTV出演は嬉しかったが

 今から50年前にOAされていた流星人間ゾーンは東宝制作という事
で、ゴジラだけでなくキングギドラやガイガンがTV画面で見られる
という当時の子ども達には凄く嬉しい番組だった。

 特にガイガンは独特の鋭角なフォルムが話題で前年の地球攻撃司
令ゴジラ対ガイガンでデビューしたばかりだから、個人的にはゴジ
ラよりガイガンが見られるというのは楽しみではあったが扱いは今
ひとつで拍子抜けした感が強かった。

 以前も記したようにキングギドラなどゾーンファイターが単独で
撃退するというのだから驚いたわけで、逆に言えばゴジラを含めた
地球怪獣達が束になって戦ってようやく撃退できるという法則が覆
された事になるのだから今となっては微妙である。

 流星人間ゾーンではゴジラですらゾーンの助っ人的な立ち位置に
なっており、怪獣島のハッチが開いてゴジラが出動したりゾーンと
スパーリングするシーンがあるなど当時からもの凄い違和感を持っ
て見ていた記憶がある。

 キングギドラとガイガンは前年ハンター星雲M星人の磁気テープ
により地球へ呼び寄せられていたからガロガバラン星人から操られ
ても違和感はないのだが、やはりゾーンファイターと1対1で戦って
撃退されるというのはキングギドラの魅力は悪魔的な強さだから少
なくともゾーンファイターと1対1で戦って撃退されてはいけないだ
ろう。

 やはり東宝怪獣は基本的に映画館でしか見られないという希少感
から神秘的な強さを感じるわけで、TVで見ると画面が小さく迫力に
欠けるし神秘性というか畏怖感が欠けて来るのでゾーンのみで東宝
怪獣が登場するTV番組が以後作られなくなったのはそういう事かと
思うのだ。

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