2018夏の甲子園 第14日

大阪桐蔭4発4強 史上初の2度目春夏連覇へM2

 今日、大会14日目は大会の華・ベスト8。
 
 注目カードは第1試合の大阪桐蔭-浦和学院戦で、仙台育英や二松
学舎大付を2試合連続完封した浦和投手陣が桐蔭打線をどこまで封じ
れるかが勝敗の分かれ目になるだろう。

 第2試合は済美の1枚エース・山口が1番・小園を中心とした報徳
打線の機動力にどこまで耐えられるかだが、逆に言えば済美打線が報
徳投手陣から何点の援護ができるか。

 第3試合は1枚エースで勝ち進んだ下関・鶴田が日大三打線相手に
どこまで耐えられるか。

 これは第4試合にもいえるわけで金足農・吉田は鶴田同様に連投に
なるため、今日の横浜相手の熱投は大きなハンデになる気がするが…

 第1試合:大阪桐蔭 11-2 浦和学院

 2回に桐蔭は1アウトから5番のHRで先制すると3回にも先頭
の9番がヒットで出塁し、1アウト後2番の遊ゴロ野選に3番のヒ
ットで満塁から4番の1塁への内野安打で2点目を挙げると5回に
も2アウトから4番のHRで差を広げる。

 その裏に浦和は四球で出塁した6番が盗塁し7番のヒットでノー
アウト1・3塁から8番の遊ゴロで1点を返すと2アウト後、暴投で
2塁に進み1番の2塁前のゴロがイレギュラーしてタイムリーにな
り1点差に追い上げる。

 ところが6回に桐蔭は先頭の7番が歩きバントで2塁に進むと、
替わった2番手の永島から連続四死球で満塁から2番からの2ベ
ースを含めた3連打と盗塁に悪送球&6番の内野安打などで一挙
6点を挙げ勝負を決めた。

 浦和は5回まで渡辺がHRを2本打たれながら何とか3点で凌
いでいたし5回裏に幸運なイレギュラー安打もあって1点差に追
い上げ後半に望みをつないだのだが、6回に1アウト2塁で左打
者の所で左の永島を投入したのが裏目に出た形で絶対に避けなけ
ればいけないビッグイニングを作られたのが痛かった。

 第2試合:報徳学園 2-3 済美

 1回に済美はヒットで出塁した2番をバントで送り4番のタイム
リーで先制すると、報徳も2回に先発・池内を攻めヒットで出塁し
た4番をバントで送り2アウト後7番のタイムリーで追い付く。

 5回に8番&1番のヒットと四球で1アウト満塁から3番のタイ
ムリーで勝ち越した済美は、9回にも9番のエラー出塁を足場に2
アウト2塁から3番のタイムリーで3点目を上げ突き放す。

 その裏に報徳も4番&5番の短長打で1点返し、なおも1アウト
3塁と攻め立てるが5回途中から登板した山口が踏ん張り逃げ切っ
た。

 報徳は勝ち越された直後の5回裏に7番が内野安打で出塁しバン
トで2塁に進むと相手エラーで1・3塁のチャンスでリリーフで登板
した山口に1番&2番が凡退し、6回には先頭の3番がレフト前ヒッ
トを放ち返球が乱れる間に2塁を狙ってアウトになると直後に4番
が四球と牽制悪送球で2塁に進みながら5番の投ゴロで飛び出すな
ど走塁ミスで追い付けず流れを変えられなかった。

 第3試合:日大三 3-2 下関国際

 2回に下関は1アウトから5番が歩き2アウト後 盗塁に成功する
と連続四球で満塁から9番のタイムリーで先制し、6回には1アウ
トから3番&4番の長短打で待望の追加点を挙げる。

 7回2アウトまでノーヒットに抑えられていた日大三は8回に7
番&8番の短長打で2・3塁として9番のPHがセンター前に弾き返
し追い付くと、バントと2ゴロで2アウト3塁から3番のタイムリ
ーで勝ち越し一挙3点を挙げて逆転。

 日大三は3回から登板した河村が踏ん張って失点した6回以外は
連打を許さずに逆転につなげたわけだが、7回までノーヒットだっ
たのをワンチャンスを逃さずに逆転まで持って行った攻撃は見事の
一言。

 下関にしてみると、やれるだけの事をやっての逆転負けだから仕
方ないとしか言い様がない。

 第4試合:金足農 3-2 近江

 2回に近江はエラーで出塁した3番が2アウト後6番の2ベースで返
して先制したのに対し、金足は4回に2つのエラーで掴んだ1アウト
2・3塁のチャンスを潰したものの5回に1アウトから3ベースで出塁
した1番を2番のスクイズで返して追い付く。

 しかし直後の6回に近江は2番と4番の長短打で勝ち越すと先発・
佐合を引き継ぎ5回から登板した林が1点こそ取られたものの8回の
ノーアウト1塁を凌いで逃げ切るかに思えたが、9回に6番&7番の
連打と四球でノーアウト満塁から9番が2ランスクイズを決め劇的
な逆転サヨナラ勝ちとなった。

 前日の常葉大菊川戦で好投した林は期待に応えた好投を見せたが
9回の先頭打者のヒットはまだしも、7番にも低めの球を上手く拾
われ8番にはバントを警戒し過ぎて歩かせるなど2年生ゆえの焦り
を見透かした2ランスクイズは見事だった。

 2-1とリードしていた近江だが8回に四球と相手エラー、9回には
5番&6番の連打で2度のノーアウト1・2塁からランナーを進められず
3点目を取れなかったのが結果的に響いた。

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コメント
 
 
 
金足農業の34年前のベスト4は覚えているよ。 (テコンドーを五輪から除外しろ!!)
2018-08-19 21:43:52
この時の金足農業は嶋崎久美監督が率いて、水沢博文と後に青学で活躍する長谷川寿がバッテリーを組んでいたね。

初戦でいきなり名門の広島商業に勝利してから、2回戦で別府商業、3回戦で唐津商業、準々決勝で大型投手の林真道を擁した新潟南に勝利し、秋田県勢として19年ぶりの準決勝進出。

準決勝では前回優勝で「KKコンビ」を擁したPL学園と対戦し、金足農業が8回1死まで2-1でリードするも、清原を四球で歩かせた直後に桑田に逆転2ランを打たれて惜しくも2-3で敗れてしまうんだよね。

準決勝の対戦相手の日大三は名門で打撃力では敵わないけど、金足農業は秋田県勢として第1回大会の秋田中以来103年ぶり、農業系学校としては台湾の嘉義農林以来となる87年ぶりの決勝進出を果たしてほしいね。
 
 
 
大会前は (こーじ)
2018-08-22 21:55:03
>テコンドーを五輪から除外しろ‼様

 この年の大会前は金足農より選抜ベスト4の大船渡の方が評判がよかったのですが大船渡が長浜相手にまさかの初戦敗退だった翌日に、金足農が広島商に勝ち第2試合では2年生エースの大魔神・佐々木を擁した東北が優勝経験のある柳井にかったわけで‘東北勢が中国地区の優勝経験校に勝った’と話題になったのを思い出します。

 今では決して珍しくないですが、当時は快挙でしたよね。
 
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