田中教仁タイでの57年目の勝利なるか


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https://news.goo.ne.jp/article/sanspo/sports/sanspo-box2002180001

 井上尚弥のWBSSバンタム級優勝や井岡一翔の4階級制覇に村田
諒太のミドル級タイトル奪回など大いに盛り上がった昨年のボク
シング界だったが、今年の日本絡みの世界戦は4月25日にラスベガ
スで行われる井上尚弥戦以外は2月に入ったのに発表される雰囲気
がなかった中で今年最初の世界戦は3月3日にタイで行われるWBA
ミニマム級タイトルマッチのノックアウト・CPフレッシュマート
VS田中教仁に決まった。

 WBAミニマム級王者ノックアウト・CPフレッシュマートは14
年にタイトルを奪取しており今回が12度目の防衛戦になるのに対
し、挑戦者で13位の田中は19勝(10KO)7敗という戦績でタイに乗
り込む事になる。

 タイでの世界戦では93年3月に勇利・アルバチャコフが前王者の
ムアンチャイ・キティカセムにKO勝ちしたのが日本側唯一の白星
で、日本人選手としては63年1月にファイティング原田が前王者の
ポーン・キングピッチとの再戦で敗れて以来13年8月に江藤光喜が
WBA暫定フライ級王者コンパヤック・ポープラムックに判定勝ち
した以外は勝ちがない状態だ。

 だからこ田中が勝てばレギュラータイトルとしては日本人選手初
の快挙になるのだが、正直言って34歳という年齢や両者の戦績だけ
でなくタイでの試合という要素を加えると勝つのは難しいだろう。

 試合自体が地方都市の屋外リングで行われ試合開始は13:45と昼
間にあるのでコンディション的に厳しいし、ホームタウンディシシ
ョンが横行している中での試合だから不利なのは間違いない。

 王者は22戦全勝ではあるもののKO数は7で世界戦でのKO数も2だ
から倒される可能性は低い一方、地元の利を生かして判定勝ちを狙
うと思われるので田中としては‘いかに倒すか’になるだろう。

 それにしても最近のボクシング界の勢力図を見ると90年代から00
年代にかけてアジアをリードしていたタイが最近元気がなく、実際
WOWOWエキサイトマッチでもアメリカやイギリスでの試合が多く
タイなどでの世界戦の放送がない。

 実際に現役世界王者を見ているとタイ人王者はノックアウト以外
では同じミニマム級王者のワンヘン・ミナヨーティンの2人だけで、
共にタイにこもって防衛戦をこなしている事もあって今ひとつ地味
な感じだ。

 日本では7度の防衛に成功している寺地拳四朗がLフライ級王者に
も拘わらずメインを張る事がないわけで、最近はミニマム級王者に
なると存在感がなくなっているためタイ人王者に挑戦する場合は敵
地に乗り込む形になっている。

 かつて日本では海外での世界挑戦は噛ませ犬的な形で乗り込むケ
ースが多く決まった時点で勝ち目がないカードが多かったが、田中
の場合は日本王者で三迫ジム所属だから実力はあるはず。

 だからこそ田中にはタイで57年目になるレギュラータイトルマッ
チでの勝ちを期待したい。

 

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