今年も12月14日に大忠臣蔵を

 昨日12月14日は赤穂浪士が吉良上野介邸に討ち入りをした日と
なっているので、最近は12月14日にドラマ大忠臣蔵の討ち入りの
前後編を見ており今年も月曜日という事もありしっかり見る事が
できた。

 大忠臣蔵は71年に1年間52話にわたってOAされた1時間ドラマで
松の廊下事件の伏線からスタートし、最終回は浪士達が切腹する形
で幕を閉じるのだが三船敏郎が大石内蔵助を重厚に演じており何度
か映像化された忠臣蔵と比べても特にNHK大河ドラマ版よりも面白
いと思っている。

 正直言って忠臣蔵は話が長いので映画のように2時間前後にまとめ
るのは大変なので、こういった1年かけて制作されるドラマ版の方が
面白みがあると思う。

 71年に大忠臣蔵がOAされた時は小1から小2だったので記憶がない
し、あの頃は今の時期になると忠臣蔵の映画が度々OAされていたの
で何が何か分からなかったのが正直なところ。

 初めて見たのは08年にBSフジでの再放送で途中から見たのだが、
最後の3話つまり討ち入りから最終回までをビデオで撮ってDVDに
焼いていたらDVD自体が劣化してしまい3年ほど前にBS12でOAされ
た最後の5話を撮ってDVDで保存版にしていたのだ。

 48話:雪の十二月十四日は討ち入り当日の浪士達が家族や親しい
人々との最後の別れを描いているし、49話:南部坂雪の別れでは内
蔵助が故・内匠頭夫人である瑤泉院を訪ね暇乞いをするものの邸内
に敵の回し者がいるのに気付いた内蔵助が本心を言わずに仏壇に供
えた連判状を後から瑤泉院が見て本心を知るというシーンは何度見
てもいい。

 そして最終回の切腹では幕府の裁定が切腹と聞いて一般人は憤慨
する一方、浪士達は幕府側に自らの間違いを認めさせた勝利と解釈
して喜ぶというシーンは子供の頃に見た時は分からなかったが今は
十分理解できる。

 正直って忠臣蔵を見ていた私の母親なども赤穂浪士を不憫に思う
ケースが多かったが年齢を経て見ると浪士達を罪人と解釈すれば民
衆の声が脅威になるし、恩赦を出すと二君に仕えずという忠臣のイ
メージを壊してしまう可能性が高いので切腹こそが武士としての最
高の栄誉という決着法こそ最高の終わらせ方だったと分かるのだ。

 理不尽な事件に巻き込まれながら艱難辛苦を乗り越え捲土重来を
期して最後に大願成就するというのは、いかにも日本人好みの物語
だと思うし琴線に触れるのだろうと思ったりする。

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