ガメラシリーズOA終了!

 今日WOWOWでの、昭和ガメラシリーズOAが終わった。
 日曜から木曜まで5日間に亘ってのOAだった。
ガメラマーチの歌詞ではないが‘日月火水、月火水木!’
だった。
 対ジグラまで見て、7月2日に書いたように昭和ガメラ
が子供向けになっていく様子が、よく分かった。

 もともとゴジラシリーズと違い、ガメラには明確な核の
脅威というメッセージ色は薄い。
 それどころか、北海道の地熱発電所に居座るガメラに
‘目にモノを見せてくれる’と軍人が言いアメリカ軍に核
ミサイルを撃ち込んでもらう事を要請して、照準まで合わ
せていたのだ。
 ただし、この作品で燈台守の子供が灯台から落ちた所を
ガメラに助けられたシーンが、その後の‘子供好き’という
展開を決定付けた。

 対バルゴンでは、子供が登場しない大人向けドラマで欲に
目がくらんだ男達の醜い姿が あった。

 対ギャオスでも、高速道路建設に伴う立ち退き料の吊り上
げを企んだ地主達の話でもある。
‘欲の皮を突っ張らせるとロクなことがない’という地主の
セリフが秀悦だ。

 ところが、対バイラスからは子供達が主役になる。
 対ギャオスで ギャオスから子供を助けたガメラが、観覧車
まで子供を乗せて救出に協力していた。
 これが決定的な転機に、なる。
 
 1作目は、船越英二。
 対バルゴン、ギャオスでは本郷功次郎が主役だったが。
 対バイラスでも本郷功次郎は出演しているが、あくまでも
子供達のサポート役になっているのだ。
 
 この作品で、日本人と外人の少年のコンビを主役にしたパタ
ーンが、これ以降定着する。 
 しかも、この子供達がバイラス星人に捕えられるものの、
反対に星人の円盤内の装置を いじくって脱出するなど活躍。

 このパターンで、対ギロンや対ジャイガーでも子供達の活躍
があるのだ。
 特に対ジャイガーでは、ガメラに産み付けられたジャイガーの
幼獣を潜水艇を使ってガメラの体内に侵入、ジャイガーの幼獣を
倒すのだ。
 いわば、ガメラは子供の協力なしではジャイガーに勝てなかっ
た事になるだろう。
 当時の子供達は、こういう展開をワクワクしながら見ていた。
 ちなみに、出演した子供の野球帽は、ロッテ・オリオンズの物。
 ロッテが大毎といっていた名残だろう。

 この影響を受けたのが、ゴジラ。
 72年の対ガイガンから、完全に正義の怪獣になってしまった。
 
 仮に大映が倒産してなかったら、どういう展開になっていたか
興味深いものがある。
 
 
 
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