ミラーマンの世界が変わると共に歌も変わる

 先日購入したミラーマンのCDにはミラーマンのOPであるミラーマン
の唄から始まり、SGMの唄にEDで使用された戦えミラーマンと朝日に
向かってジャンボフェニックスの4曲が収録されている。

 このうち白眉なのが戦えミラーマンとジャンボフェニックスの唄で
途中から収録されている事から作風が変わったのが分かる。

 前半主に使用されたSGMの唄はSGMが他の円谷作品に登場する防衛
チームの中では怪奇大作戦のSRIのような分析チームという性格なの
で、ウルトラセブンの挿入歌で英語歌詞が特徴的なULTRA7を彷彿
させるようなクールさが窺われる。

 ただし当初は異常気象などにカモフラージュして暗躍していたイン
ベーダーが自らの正体を公表して地球側に正面攻撃を仕掛け始めると、
SGMの仕事も分析ではなく3機に分離合体できるジャンボフェニックスに
搭乗してインベーダーと戦い始めるわけで当然ながらジャンボフェニッ
クス編になるとクールなSGMの唄よりも勇壮な朝日に向かってジャンボ
フェニックスの方が作風に合い始めるわけだ。

 またミラーマンは単なる使命感だけのヒーローではなく、図らずも
ヒーローとして戦わざるを得なくなった青年・鏡京太郎の苦悩なども
特に後半は強調されているのでOPバージョンよりもEDで使われた戦え!
ミラーマンの方が作品世界にマッチしていた。

 戦え!ミラーマンの物悲しいメロディが見事にフィットしたのは
何といっても戦いを終えて二次元の世界に帰る際に京太郎を慕って
いた御手洗博士の娘・朝子に別れを告げて額にキスをし父の形見で
あるペンダントを夕日の中に投げ上げ飛び込んで行ったシーンだ。

 後にウルトラマンネクサスでOPとEDが変わって行く事が作品の
世界の移り変わりを示していたのだが、ミラーマンはその流れの
元祖ではないだろうか。

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