岡島秀樹よ、メジャーに行ってよかったな

 年末年始のTV番組を見ていると、番組をハシゴするゲストを
よく見かける。
 お笑い芸人は、それが仕事だからまだしもスポーツ選手が
ハシゴ出演していると‘去年頑張ったからな’と思うのだ。
 バ・カ○ダを粉砕して名を挙げた内藤大助は、世界王者だし
07年度のMVPだから分かるが、ボストンの岡島秀樹が出演して
いるのを見ると妙に嬉しい。

 岡島秀樹は、御存じのように元ジャイアンツ。
 ジャイアンツ時代は、よそ見をして投げるフォームを 無能コーチ
達にいじられていたが、断固拒否した。
 それでも99年後半から中継ぎに定着してから活躍し、02年まで
好調を維持していた。
 ただ勝敗や防御率で査定しにくい中継ぎは、先発よりも評価が
低く正当な評価をされずじまい。当然のように記憶には残るが、
記録には残らない存在だった。
 03年に勤続疲労で打ち込まれたものの、04年には復活するかと
思われたが就任したのが悪太郎監督。
 彼は工藤・高橋・林の左三本柱構想を立てていたが、3人ともキャン
プから故障や不調が続き大きな誤算となっていた。
 そこで岡島を代わりに指名、曰く‘彼ほどの実力があれば、中継ぎ
にはもったいない’との事でキャンプ後半から先発転向を 強要。
 プレ・シーズンゲームでは、5回3失点ぐらいの内容で‘これだけ投げ
れれば先発は十分合格’として開幕ローテに入れる発言をしていた
のだ。
 ところが当初の3人が復調すると、当然のように中継ぎに戻された
わけだ。
 悪太郎監督は‘リリーフは先発できない者が担当するもの’という
持論があり、リリーフというスペシャリストの能力を全く評価しなかった。
 調整法から違うのに、中継ぎー先発ー中継ぎと右往左往させられる
のは、まるでミッドウェーの日本海軍状態。
 当然のように出ては打たれるという状態で、03年から3年続けて打ち
込まれていたので、06年にシーズン途中で北海道にトレードされた。
 

 人生何が幸いするか分からない。
 北海道の首脳陣は、トレイ・ヒルマン監督を はじめリリーフをリスペクト
していたので当然のように復活し、その年の日本一に貢献した。
 これが自信になったのか、07年にFAでボストンに移籍。 当初は
‘松坂のホームシック要員’などと揶揄されたが、シーズンが始まると
堂々たる内容のピッチングで、松坂以上の評価を受けオールスターにも
選出された。
 ポストシーズンでも活躍し、ボストンのWシリーズ優勝の原動力になった
のだ。
 この活躍で、日本では根強く残っている(特に自称・日本一の人気チー
ムを中心に)‘リリーフは先発失格が担当する’という理論は否定された。

  ボビー・バレンタインの信頼が厚い立花龍司トレーナーが、MLBに
行ったとき野茂英雄が‘立花さんの理論は、国内でも十分通用するのに’
と言ったが、‘プロ野球での現役時代の実績がモノを言う日本では、素人
上がりの私が いくら言っても否定される。だからMLB帰りでないと信用
されない’と言ったのを思い出す。
 そういえば、立花龍司を否定したのも自称・日本一の人気チーム
OBの監督だった。

 そういう意味でも、岡島の活躍は大いに嬉しいもの。
‘岡島よ、メジャーに行ってよかったな’と言ってやりたくなる。 

コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
なるほど (min)
2008-01-01 23:52:03
そうか、岡島は巨人でそんな扱いを受けていたんだ。
日ハムに来て復活・・という話は嬉しいですね。
「メジャーの評価を受ける」ということを一回やって見たらいい選手って、思ってる以上にいるのかもしれませんね。
年末年始、親戚達と昨年~今年のスポーツ話で盛り上がりました。
やはり大リーグに行った日本の選手が活躍してくれるのは嬉しいことです。
 
 
 
まぐれかもょ (屯田兵)
2008-01-02 03:51:23
大リーグのレベルはそれだけ落ちてるんです BYハリー
 
 
 
書き込み御礼&レス (こーじ)
2008-01-03 00:01:44
>min様
 ホント、自称・日本一の人気チームのリリーフ陣は かわいそうですよ。
 活躍できるかどうか、環境によるというのがよく分かります。

>屯田兵様
 まぁ張氏は、MLBに異常な偏見を持ってますから話半分と受け取るほうがいいでしょう。
 ただ日本では、まぐれでも中継ぎが あれほど話題にはなりませんからね。
 それだけ中継ぎの評価が高いという事でしょう。
 
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