映画館が閉館

　昨日限りで隣町の飯塚市内にある映画館・セントラルシネマが
閉館した。
　筑豊地区では街中にあった最後の映画館で、1つの建物に5つ
もの映画館がある今で言うシネコンっぽかった。

 　最初に行ったのが、以前に書いたように高3の冬に映画に詳しい
友人Nクンと‘レイダース・失われたアーク’だった。
　本格的に行き始めたのが、修行から帰ってきた89年以降。
　　松田優作が亡くなった直後にはN君から誘われて、遺作の
‘ブラックレイン’を見に行った。
　ローカル映画館ならではのアドバンテージで2本立てで見るチャン
スがあり‘ロッキー5’と‘トータルリコール’など通常なら1本づつ行か
ないといけないのに、ここでは2本見る事ができた。

　印象深いのが、お客さんと‘トゥルーライズ’を見に行った日が94年
10月8日。
　いわゆる10・8のジャイアンツとドラゴンズが最終戦で勝った方が
優勝という‘国民的行事’で大方の予想を覆してジャイアンツが完勝
したので、ジャイアンツファンのお客さんと意気揚々と優勝を見た後に
映画に出かけた。

　また元日に行ったのが、94年と02年。
　94年は独身同士だったNクンと‘クリフハンガー’を見に行ったし、
02年は長男が生まれて女房が入院中だったので‘ゴジラ・モスラ・キング
ギドラ 大怪獣総攻撃’を見に行ったのを思い出す。

　昼間なら歩いて5分ほどにある河川敷の無料駐車場に停められたし、
ナイトショーに行ったときは近くの商店街の入り口の通路に路駐して
行っていた。
　最後に行ったのが、昨年の8月に息子や甥っ子達を連れて‘仮面ライ
ダー電王’の劇場版だった。
　月曜とはいえ夏休み中なのにガラガラだったので‘珍しいな’と思って
いたのだ。

 　数年前に隣町の直方近郊にショッピングモールができて、その中に
シネコンも入っていた。
　どうやらコチラに客を取られたのだろうしシネコンが流行っているため
仕方ないのかもしれないが、街中にある映画館がなくなるのは残念だし
寂しい気がする。