2019年のボクシング界を振り返ると

 2019年のボクシング界を振り返ると女子も含めると35試合もの
世界戦が行われたわけで、男子のみに限定すると28試合で14勝14
敗の勝率5割になった。

 昨年最初の試合は1月18日に行われたTJ・ドヘニー×高橋竜平
から始まったのだが5月までに行われた12試合のうち田中恒成ー
田口良一戦を除くと日本人選手が勝ったのは、5月18日にグラスゴ
ーで行われたWBSSバンタム級準決勝の井上尚弥ーエマヌエル・ロ
ドリゲス戦のみという惨状だった。

 とりわけ5月は4日のジェルウィン・アンカハスー船井龍一戦から
国内&海外合わせて8試合が行われたものの、日本の選手が勝ったの
は先述した井上のみで頼みの伊藤雅雪は2度目の防衛に木村翔は2階
級制覇に失敗するなど惨憺たるもの。

 ところが6月19日に井岡一翔がアストン・パリクテにTKO勝ちし
4階級制覇に成功すると、7月12日には前年10月にタイトルを失った
村田諒太がロブ・ブラントとの再戦で2RKO勝ちして返り咲いた事も
あり一気に盛り上がりを見せた。

 WBA:Lフライ級王者の京口紘人とWBC同級王者の寺地拳四朗は
安定した強さを見せたのだが最近はLフライ級というクラスのあり
がたみがないのか、10月に京口がメインを張った時はテレビ中継な
しという状態は少しばかりかわいそうだし7度防衛の拳四朗も12月
は昨年同様セミファイナルでもおかしくないのに生中継なしという
状況は不憫だ。

 一方で名古屋にこもって試合をしていた田中恒成は今年は田口
との日本人対決をはじめ3試合全てがゴールデンタイムではないも
のの、全試合OAがあったので少しは知名度も上がったのかもしれ
ない。

 それにしても5月の8試合で顕著になったのは国内が2に対して
海外が6試合でTV中継があったのは海外の試合ばかりで、国内の
2試合は中継なしというのだから昨今のボクシングの地上波TV
事情は逼迫している感が強い。

 最終的に勝ったのは京口&寺地のLフライ級両王者と井岡に井上、
村田が2勝づつで田中が3勝に岩佐が1勝の計14勝となっているのを
見ると、確かに井上尚弥がMVPではあるが井岡と村田の勝利が沈滞
ムードを一気に変えたという事もできるだろう。

 

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