赤鬼に祝福の鐘が鳴る・フィリーズ28年ぶりのワールドチャンピオン

 史上初のサスペンデッドゲームとなったワールドシリーズ G5は、
6回裏にフィラデルフィアが勝ち越すと7回にタンパがHRで追い付く。
 なおも2アウト2塁で岩村が2塁へ内野安打を放つが、2塁ランナーの
バートレットが一気にホームに突っ込みアウト。
 2塁手のアットリーが1塁に送球せずダイレクトでバックホームした
好判断だった。
 仮に1塁に送球していたらセーフだっただろう。

 その裏に1アウト3塁からフェリスのセンター前に抜けるタイムリーで
再び勝ち越し4-3、そのまま逃げ切って28年ぶりのワールドチャンピ
オンに輝いた。

 始まる前はレベルの高いアメリカンリーグ・東地区を制し、ポスト
シーズンでもシカゴやボストンを破っているタンパが有利という予想
だった。
 G1は1回にアットリーの2ランで先制しハメルズの好投で先勝した
ものの、G2は0-4から追い上げたが残塁の山を築き2-4で1勝1敗となる。

 先発がカズミア、シールズ、ガーザと安定した3枚いるタンパに対し
‘ハメルズ以外は・・・’と言われたフィラデルフィアにとって最低限の
スタートだった。
 ところがフィラデルフィアに戻ってのG3で、かつてシアトルで活躍した
45歳のモイヤーが芸術的な好投を見せ4-1から一旦追いつかれた
もののサヨナラ勝ちして勢いに乗ると、G4では打線が爆発して10-2と
大勝し王手をかけていたのだ。

 監督は かつてスワローズやバファローズで活躍したチャーリー・
マニエル。
‘赤鬼’と呼ばれた巨漢で打ちまくりバファローズ時代にはアゴに死球を
受けて骨折しながらアメフト用のヘルメットをかぶって出場し続けたのが
印象深い。

 バファローズ時代は全盛だった広島に2年続けて3勝4敗と敗れて
いたが、奇しくも今年はスワローズで日本一になって30年目である。

 フィラデルフィアも28年前にピート・ローズらで優勝して以来、 83年と
93年に敗退していたので監督同様3度目の正直だったのだ。

 フィラデルフィアのシチズンパークは自由の鐘を模したリバティベルが
名物だが、今日の勝利で鐘の音がフィラデルフィアナインを祝福している
ような気がした。

 フィリーズのみなさん、おめでとうございます!

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