山中慎介 落城!

山中慎介4回TKO負けで号泣 日本記録タイ13連続防衛ならず ネリ 世界戦初挑戦で王座奪取

 京都の島津アリーナで今夜行われたWBCバンタム級タイトル
マッチは王者の山中慎介が、挑戦者の1位ルイス・ネリに4Rで
タオル投入のTKO負けで具志堅用高の持つ13度目の日本記録に
届かず。
 
 試合は1Rから山中が右ジャブを中心にした攻撃で慎重な立ち
上がりを見せ、左ストレートが度々ヒットして好調を思わせた
のだが2Rからエンジンがかかったネリの攻撃を持て余し始めた
中で得意の左ストレートが何度かヒットしても怯まずに攻め込
まれる。

 そして迎えた4R、1分過ぎにネリのフックが山中を捉えると
一気にペースアップしたネリが猛ラッシュを仕掛けて山中は防
戦一方になり残り30秒で手が出ない事からセコンドがタオルを
投入しTKO負け。

 正直言って王者の山中は一昨年のアンセルモ・モレノとの試合
以降4試合続けて被弾するケースが目立つだけでなく、ダウンも
喫するなど不安点が垣間見えていた事からネリのような若い強打
者は危険な相手とは思っていた。

 ただし具志堅がJフライ級の防衛新記録がかかった12回目の防
衛戦の相手だったマルチン・バルガスが1位の強打者で危険な相
手だったにも拘わらず完璧な試合をして8RKOの完勝だったので、
ネリのような緊張感のある相手なら山中にスイッチが入って完勝
できるのではという思いもあった。

 最近の山中が倒してはいるものの被弾が増えてダウンしたりす
るのは集中力の欠如と思ったし、突進力のあるダルチニアンとの
初防衛戦のボクシングさえできればという感じだったのだ。

 ただし試合前に‘これまでにないベストコンディション’とい
うコメントを聞いて、むしろ‘ヤバい’と思ってしまう。

 というのも日本人世界王者がベストに仕上がった事を強調して
いる時に限って敗れるケースをこれまで多く見て来ているので、
好調ゆえにネリの距離に付き合って打ち合ううと危ないと考えた
のだ。

 たしかに最初に足を使ってはいたものの中途半端な感じだし、
これまで左ストレートをヒットしてグラつかせて一気に攻勢に
出ていたのが耐えられているのでたたみかけができず反撃を許
すという最悪の展開に。

 最終的に三浦隆司同様、返しのパンチが少ないワン・ツーパン
チャーの弱点がモロに出た形だが、この敗戦で山中が5年9か月に
わたって防衛し続けていた功績が堕ちる事はない。

 歴戦のダメージもあり年齢的にも33歳という事から引退するも
現役続行するもよしだが、今はじっくりと休んで欲しいと思うも
のである。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
« 意外に見られ... メアリと魔女... »
 
コメント
 
 
 
悔しい (白熊✖️)
2017-08-15 23:40:16
ん〜ただ残念、悔しいの思いです。一回はいけるかなとおもったんですけど、ブログでも言う通りか、最近被弾する事が多いなあとは思ってたんでねえ!
やられるなら早いRかなあとも思ってました。
背景が違うにせよつくづく具志堅てすごいんだなあと思いました。
でも山中も立派な戦績ですよね‼️これは胸張っていいですよね。
 
 
 
全くです (こーじ)
2017-08-16 22:56:31
>白熊X様
 ジムの会長達が‘ストップが早過ぎる’と不満を漏らしてましたけど、あれだけ守勢に回ればストップされても仕方ないですからタオル投入は仕方ないと思います。

 ダメージでボロボロになるのを見るのは負ける姿を見る以上に辛いものがありますからね。

 
 
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。