ホンモノの世界戦:西岡利晃-ノニト・ドネア戦に今からワクワク

西岡「KO狙っていない」=ボクシング(時事通信) - goo ニュース

 早いもので日本時間の10月14日にカリフォルニア州・カーソンで行われる
WBC:Sバンタム級名誉王者・西岡利晃とWBO&IBF:Sバンタム級王者ノニト
・ドネアの対戦が明後日に迫った。


 昨年10月にラスベガスでラファエル・マルケスに判定勝ちした西岡にとっては
待望の更なるビッグマッチで、まさしくSバンタム級のNo1を決める一戦になる。


 スピードキングと言われている西岡とフィリピーノフラッシュと呼ばれるドネアは
共にスピードを持ち味にしているし西岡にはモンスターレフトと呼ばれる左スト
レート、ドネアには必殺の左フックがサンデーパンチとなっているので基本的に
どちらのパンチが先に当たるかで勝負が決まるだろう。


 個人的な予想では とりあえず若くて上り坂にあるドネアが若干有利とは思う
ものの勝てない相手ではない。


 最大の理由が18年のキャリアから来る経験値とSバンタムでの実績だ。

 もともと辰吉丈一郎の後継者といわれ辰吉からタイトルを奪取したウィラポンに
4度挑戦したもののアキレス腱断裂などが響いて04年3月に挑戦して判定負け
したのを最後にSバンタム級に階級を上げて今年で8年目になるので完全な
Sバンタムの体になっている。


 それに対しドネアは01年デビューで07年にフライ級を09年にSフライ級を
制して昨年2月にフェルナンド・モンティエルを倒して3階級制覇を達成すると
今年の2月にSバンタム級王者になり4階級を制している。


 07年にフライ級王者になって以来11年2月のモンティエル戦まで9試合を
戦い8KOと倒しまくっていたドネアが、10月のオマール・ナルバエスとの初
防衛戦からウィルフレド・バスケスJrからSバンタム級タイトルを奪取した試合
も含めて3試合連続で判定勝ちとなっている。


 つまり減量苦からかビッグマッチ路線のためか一気に階級を上げてきている
のでSバンタムの体になってないと思われるし、事実バンタムまでは強打者で
通ってもSバンタムに上げてからは相手の戦い方にもよるだろうが倒せてない
のを考えると そろそろ階級の壁の影響を受け始めている可能性が高い。


 昨年10月のマルケス戦以来1年のブランクを危惧する声もあるが04年以降
の西岡は09年に3試合をこなした以外は年2試合のペースだし、痛めやすい
左拳やダメージの回復具合などを考慮すると周囲が騒ぐほどのハンデには
ならないと思う。


 更に念願の相手との試合という高いモチベーションもあるしウィラポンに勝て
なかった逆境からの復活した精神力と豊富なキャリアも西岡のアドバンテージ
になると考える。


 巷では西岡の左ストレートとドネアの左フックと互いに持っている必殺パンチを
どちらが先に当てるかといわれているが、個人的には むしろ互いのサンデー
パンチを生かすために西岡の右とドネアの右ストレートがカギを握ると思っている。


 ともあれ昨年10月以来アメリカで行われる日本人絡みのビッグマッチを再び
見られるという事だし、ましてや世界的なスーパースターの1人であるドネア
との世界戦を見られる幸運に感謝したいし血沸き肉踊る思いでワクワクして
いる毎日である。

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コメント
 
 
 
意外と静かな試合になるかも・・・ (吉法師)
2012-10-13 19:30:23
日本人ボクサーの試合としては、今年最大の大一番ですが、意外と静かな展開の末に、僅差判定になるんじゃなかろうか?と思っています。

お互いに警戒し過ぎて、膠着状態になる可能性も充分に考えられる事と、西岡独特の“間”の存在、これはドネアがこれまでに戦った選手とは異質の物があり、今までのようには思い切った仕掛けがし辛い展開になりそうな、そんな気がするんです。心配なのは、西岡がここ数戦、序盤に相手のパンチを好打される場面が幾度か見られた事ですが、序盤を無事に乗り切れれば、お互いの強打を警戒しての神経戦~膠着状態になって、判定が割れる結果になるかもしれないなあ、と思っています。
願望としては、ジョニゴンをKOした時のような、快勝を見たいですけど。
 
 
 
ハイレベルの試合は (こーじ)
2012-10-13 21:17:57
>吉法師様
 格闘技では‘ハイレベルの試合は地味になると’よく言われてますが、今回もそうなる可能性はありますね。

 そしてそういう展開になると西岡のペースになりそうな気もします。

 ちょうど西岡がサラゴサのような戦いをすればするほど勝機があると思ってますが・・・
 
 
 
膠着状態になると (ある)
2012-10-13 23:02:58
長い距離で右を突きながら左ストレートを覗かせる西岡が優位に見えると思います。

基本として迎え撃ちスタイルのドネアが、
西岡の左ストレートに左フックを合わせてきたら怖いですが、
そこを察知して西岡は深く踏み込めないかも知れませんね。

いきなりの左フックやワンツーで急襲してくる事もあるドネアだけに、西岡は一瞬たりとも気が抜けず

ペースを握りかけながらビッグパンチを貰い腰砕けになったり、ダウンを喫したりする「洪秀煥vs笠原」みたいな展開もある気がします。

当初は「序盤で倒されてしまうんじゃないか?」と思ったカードですが
不利だと思いながらも、展開予想を巡らすくらいに自分の中の「掛け率」が縮まってきた印象です。
 
 
 
洪-笠原戦を・・・ (こーじ)
2012-10-14 23:45:49
>ある様
 まさしく最後のダウンシーンは洪-笠原戦を思い出しましたよ。

 左ストレートを打ちにいったところに右を合わされて腰砕けにダウンというヤツですね。

 やはりドネアはモンティエル戦の後では一番好調だった感じですし、スピードに圧倒されてガードが精一杯という感じでした。

 ただドネアと戦えただけでも金字塔ですけどね。
 
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