スモークネス&モグラキング編は山浦弘靖ワールド

 今から50年前の今日72年7月30日にOAされたミラーマン34話
&35話は、朝日ニュータウンの団地の住民達が怪獣スモークネ
スが出すガスで全滅させられインベーダーが住人達と入れ替わ
るという工作を行う。

 だから調査に赴いた京太郎がインベーダーから襲撃を受けた
のに対し、SGMの隊員達が調査に行っても通常と変わらないと
いう京太郎が孤立して行くわけで特に藤本との軋轢が出始める
のが終盤に藤本が御手洗博士の指示を無視し搭乗したジャンボ
フェニックス2号機で攻撃してしまうシーンにつながる。

 つまり当時タブーとされた正義のヒーローと防衛チームが戦う
というシーンが描かれる。

 後にウルトラマンネクサス前半のバグバズン編では西条凪が
搭乗したクロムチェスターで攻撃するシーンが衝撃的だったの
だが、昭和の時代にミラーマンをジャンボフェニックス2号機
が攻撃する衝撃度を覚えていただけにそこまでの驚きはなかっ
たのだ。

 今回のEPは山浦弘靖が脚本を担当しているのだが6話のキティ
ファイヤーⅡ編や、14話のキングザイガ―編などで藤本と京太
郎の関係を掘り下げて書いている。

 またキーラゴン編をはじめ氏の作品では御手洗博士の命令や
忠告を破ってピンチになるというケースも多々あるのだから、
‘ヒーローには試練を’とミラーマン大全の中で語っていた山浦
弘靖にとっては得意パターンだったろう。

 またスモークネスを倒して力尽きたところにモグラキングが
新たに出現するというのはジャンボーグAのアンチゴーネ退場
編で、ゴールデンアームを倒すもエネルギー切れ寸前まで戦い
勝った直後に新たな敵・デッドファイヤーが出現するというパ
ターンにも踏襲されている。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 具志堅用高と... 3年ぶりの夏越祭 »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。