ロードゲーム全勝シリーズとは・・・

 日本時間の今日午前に始まったヒューストン-ワシントンとのW
シリーズG7は、ワシントンがヒューストンに6-2で逆転勝ちし
4勝3敗で初優勝を飾った。

 共に敵地で行われた3試合づつ勝って迎える珍しいG7だったが
ヒューストンは2回にユーキリス・グリエルのHRで先制したもの
の、それ以外は4回まで毎回ランナーを出しながらもワシントンの
先発マックス・シャーザが踏ん張り5回を2失点で凌ぐと7回に2本
のHRで逆転し8回&9回に3点を追加するなどペースを掴んで見事
な逆転勝ちだった。

 日本ではホークスがパ・リーグ2位からCSを勝ち進み日本シリ
ーズでもジャイアンツに4連勝して日本一に輝いたのだが、MLB
でもWシリーズを制したワシントンはナショナルリーグ東地区2位
とギリギリでポストシーズンに滑り込んだチームだったのだ。

 今回のWシリーズで特筆するべきは全てロードのチームが勝った
シリーズという事で、ホームアドバンテージが日本以上のアメリカ
にも拘わらずで私は見始めた76年以降初めてだ。

  ホームで戦えるというのは観客のほとんどが地元チームを応援す
るアメリカでは絶大なアドバンテージとなるのに対して、日本では
大声援が逆にプレッシャーになったり‘ホームアドバンテージを生
かして勝つのは卑怯’というような思想もあり必ずしもホームチー
ムが有利というわけではない。

 実際に最終戦までもつれ込んだ日本シリーズではホームチームの
9勝14敗と意外な結果が出ているし、特に過去3度あった3連敗
からの4連勝は全てロードチームが勝っておりホームゲーム全勝シ
リーズは03年のホークスのみ。

 一方MLBでは87年と91年のミネソタや01年のアリゾナが ホーム
ゲーム全勝シリーズになるなど3度あり、ホームチームが79年以降
では昨年まで8勝4敗と勝ち越している。

 ただし11年にセントルイスがテキサスで勝ってからは今年まで
ロードチームが4連勝と追い上げており、流れが変わってきてい
るようだ。

 以前‘日本シリーズにあってWシリーズにないのは3連敗4連勝’
だったのに対し‘Wシリーズにあって日本シリーズにないのはホー
ムゲームと奇数試合全勝シリーズ’だったのだが、先述したように
ホームゲーム全勝シリーズは03年にホークスが達成したら今度は
ロードゲーム全勝シリーズができたのには驚きだ。

  ちなみにロードゲーム全勝シリーズは日本では11年にドラゴン
ズがホークス相手に達成しそうだったのだが、最終戦で敗れて達成
を逃している。

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