5月のボクシング、終わり良ければ全てよし

井上尚弥 記録づくめ3階級制覇も「動きが硬かった」WBSSへ「目指すところは優勝」

 今年の5月は週末毎に海外や国内でボクシングの世界戦が行われ
ていたのだが、トリを務めた井上尚弥が豪快な1RTKOで3階級制覇
を達成して締めくくった。

 元々5月はGWの時期に両者総額240億円のメガファイトといわれた
マニー・パッキャオvsフロイド・メイウェザー戦を筆頭に、ラス
ベガスあたりで世界戦のビッグマッチが組まれる傾向にあり必ず
WOWOWが生中継してくれるのでGWの楽しみの1つになっている。

 という事から今年も当初GW最終日の6日に昨年9月に行われた再
戦であるゲンナジー・ゴロフキンvsサウル・カネロ・アルバレス
戦が、ローマン・ゴンサレス戦と抱き合わせで組まれており大い
に楽しみにしていたもののカネロがドーピング検査に引っかかり
対戦が消えたため最終的にはバネス・マーティロスヤンになった
だけでなくローマン・ゴンサレス戦も延期になったのでガッカリ
度の高い一戦になってしまった。

 ただし捨てる神あれば拾う神ありとはよく言ったもので翌週の
13日にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでWBA
ライト級王者ホルヘ・リナレスが全階級通じて最強といわれる
ワシル・ロマチェンコの挑戦を受け、10Rでストップ負けしたも
のの6Rに右ストレートのカウンターでダウンを奪うなど年間最高
試合の声も上がるような素晴らしい試合を演じたのだった。

 3週目の20日はWBA&IBF:Lフライ級王者の田口良一がヘッキー
・ブドラーに3者とも1ポイント差ながら0-3の判定で敗れ8度目
の防衛に失敗するのだが、試合前から本来3人とも中立国のジャ
ッジのはずが挑戦者側のジャッジが入るなどトラブル続きだった
し最終ラウンドに田口が奪った明らかなダウンをレフェリーがス
リップと誤審するなどトラブル続き。

 ただでさえ年末にIBFタイトルを統一したにも拘わらず14:00
ゴングの関東ローカルのみの放送という、統一王者に対するリス
ペクトのかけらもない赤坂TVの姿勢には腹が立って仕方ない。

 さらにはゴロフキン戦の前日にはボクシングを食い物にする某
一家の1号が‘引退試合’と称して既に引退しているポンサクレッ
ク相手にスパーリングをしただけでなく、引退式のテンカウント
ゴングの最中に現役続行を表明するなどボクシングを冒涜する暴
挙を演じていたのだ。

 そんな中で迎えた25日のWBAバンタム級タイトルマッチで井上
尚弥が胸のすくようなKOで3階級制覇しただけでなく、WBSSへの
参戦を表明したわけで大いに溜飲を下げたのだった。

 1週目の胸くそ悪さとガッカリから始まり2週目の素晴らしい試
合ではあったが負け試合、3週目は運営の悪さやTV局の理解のなさ
に負け試合でイライラした中で最終週に井上尚弥が快挙を演じた
事から‘終わり良ければ総て良し’を実感するものだった。

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