北京五輪競技第2日・北京に日の丸上がる

　午前中は競泳のファイナル初日が始まる。
　いきなり男子400m個人メドレーでマイケル・フェルプスが世界新で金を
獲得。　

　続いて男子400m自由形では韓国の朴泰桓がグラント・ハケットやアメ
リカ勢を抑えて韓国競泳界初の金メダルを獲得する。
アジア勢のレベルアップは日本にとってもいい刺激だ。

　女子400m個人メドレーでもオーストラリアのステファニー・ライスが男子の
フェルプス同様・世界新で金メダル。
　思えば8年前のシドニーでは田島寧子が金メダルに限りなく近い銀を獲得
しているが、8年経ってレベルが一気に上がり日本の手の届かない種目に
なりつつある。

　注目の男子100m平泳ぎSファイナルでは北島康介が登場したが、前日
の予選よりペースダウンするタイムで2位通過。
　前日に続いてノルウェーのダーレオーエンが五輪記録を叩き出し1位で
通過した。
　世界記録保持者のハンセンは2組3位で全体の5番目での通過だから、
明日のファイナルはダーレオーエンが強敵になりそうだ。

　午後からは柔道の予選が行われ連覇を狙う男子66㌔級の内柴正人は、
初戦でドミニカのヒメネスを袖釣り込み腰で一本勝ちすると2回戦では強敵
・イランのミレスマイリを攻めまくって優勢勝ち。
　更にQファイナルではウズベキスタンのシャリポフに巴投げで ‘有効’を
取られながら残り30秒で‘技あり’から押さえ込んで一本勝ちしSファイナ
ル進出。

　女子52㌔級の中村美里も初戦をドイツのタラングルから‘指導’ を引き
出して優勢勝ちすると、Qファイナルでもベルギーのエイレンに優勢勝ち
して内柴と揃ってSファイナル進出を決めた。

　男子バレーは5月の最終予選で戦ったイタリアと予選リーグ第1戦、2セット
連取され3セット目を25－23で奪うが4セットを25－17 で失い黒星スタート。　

　ただしイタリアはグループでは‘負けを計算した相手’なので仕方ないし、
1セットでも取れてよかったと思う。

　男子サッカーはナイジェリア相手にアメリカ戦同様、前半ボールをキープ
して攻め込むが得点できず。
　後半の58分に逆襲から先制されると、前がかりになったところを74分に
カウンターから追加点を奪われ2－0。
　5分後に豊田が決めて1点差に迫るが反撃も ここまで、連敗で2試合目
にしてアテネ同様グループリーグ敗退が決まった。
　まぁアメリカに敗れた時点で終わっていたが・・・・

　19:00過ぎから行われた柔道のSファイナルで、中村は北朝鮮のアンから
思うような試合運びをさせてもらえず‘効果’ポイント1つの差で敗れ3位
決定戦に。

　内柴は前回銅メダルのキューバのアレンシビアを攻めまくって優勢勝ち
し、2大会連続でファイナル進出。

　女子の3位決定戦では韓国の金京玉に‘技あり’から押さえ込みで一本
勝ちして銅メダルを獲得。
　女王・谷亮子も五輪デビューは銀メダルと金を取れなかった。
　19歳の若さで銅メダルは健闘といえるので、今後大きく成長し日本人
初の52㌔級制覇をして欲しい。

　男子ファイナルの相手はフランスのダルベレ。
　これまで対戦した相手の中では相性がよさそうだったが、予想通り内柴が
試合開始から圧倒。
　1分過ぎに巴投げの体勢から寝技に移行し縦四方固めでタップを奪い
一本勝ちで日本人では斉藤・野村・谷に続いて五輪連覇を果たした。

　やはり大舞台の場数を踏んでいるベテランの味が、いかんなく発揮された
形になった。

　続いて競泳の予選2日目。
　女子100m背泳ぎ予選で中村礼子が全体の2位（予選6組で1位）、伊藤
華英が全体の9位（予選6組で4位）となりSファイナル進出。
　男子200m自由形で奥村幸大が8位、100m背泳ぎで宮下純一が10位、
森田智巳が12位で、女子100m平泳ぎで北川麻美が15位でSファイナル
進出した。

　残念ながら女子400m自由形では800の前回優勝者の柴田亜衣が全体
の31 位と惨敗、本番は800mとはいえ勢いがないのが気にかかる。

 　とりあえず2日目にして金が

　獲得できてホッとした。