ピープロ作品をリメイクするならば

　以前も記したように今年は人造人間キカイダーのリメイク版・
キカイダーREBOOTが製作された事から、東映作品はロボット
刑事以外は何らかの形でリメイクされた事になる。

　基本的にウルトラと仮面ライダーは巨大ヒーローと等身大ヒー
ローの象徴的な存在なので新作が製作されていくのに対し、キカ
イダーなどは どうしても製作されづらいのでキカイダーREBOOT
のような作品は貴重ではある。

　ここまでかつてのヒーロー作品がリメイクされていく中で、忘れて
ならないのがマグマ大使や電人ザボーガーなどを製作したピー
プロ作品だ。

　私が知っている中ではマグマ大使から宇宙猿人ゴリ、快傑ライ
オン丸&風雲ライオン丸に鉄人タイガーセブン、電人ザボーガー
あたりか。

　そんな中でリメイクされたのは11年の電人ザボーガーが有名
だが、OVA版のマグマ大使や06年に深夜OAされたライオン丸G
などあるものの知名度は今ひとつだったしライオン丸Gは旧作
ファンが怒るような内容だった。

　そういう意味では時代劇の快傑&風雲ライオン丸のリメイクは
厳しいだろうが、マグマ大使や宇宙猿人ゴリのような作品はリメ
イク可能ではないか。

　電人ザボーガーの魅力は主役の大門豊が乗るバイクが変形して
ザボーガーになるというトランスフォーマーを先取りしたアイデ
ィアだったわけだが、マグマ大使もロケットに変形できるという
特色を持つので今の特殊撮影技術なら更にいいものが作れるかも
しれない。

　また悪の天才を主役にした宇宙猿人ゴリなども勧善懲悪が基本
だった昭和と違い、今こそ路線変更する前のゴリのストーリーを
見てみたいと思う。

　怪獣映画でいえば東宝のゴジラや大映のガメラだけでなく松竹
ではギララを作っていたように、やはりピープロの存在は忘れて
はいけないので そのためにはリメイク版でもいいから新作を見
たいものだ。