やはりザ・サードは死ななかった

 コチラでは9日早朝にOAされたタイガーマスクW37話・さらば
虎よが実質最終回。

 東ナオト扮するタイガーマスクがタイガー・ザ・グレート・ザ
・サードとファイナル・ウォーズ最終決戦を行い、勝つという予
想された結末だったが旧作の凄惨さとは正反対の内容だった。

 ファイナル・ウォーズ5試合で2勝2敗1分で迎えた最終戦で新日
側はエースのオカダ・カズチカが第5試合で痛めた右腕が使えず、
タイガーマスクに全てを託す形で始まり最後はタイガーファング
でKOという形で終わった。

 旧作の最終回は壮絶で凄惨な死闘が描かれていた事を考えると
時代の流れではあるし、旧作の時代とはプロレスに対する価値観
が変わった事を実感する。

 旧作がOAされた60年代後半というか昭和40年代はプロレスが
プロ野球と並ぶ人気コンテンツでゴールデンタイムにOAされて
おり、何よりも真剣勝負だと思い込んで見ている人達が多くいた
からこそ成立したタイガーマスクとタイガー・ザ・グレートとの
死闘だった。

 実際にタイガーマスクの親友・ミスター不動こと大門大吾はビッ
グタイガー&ブラックタイガーとのタッグマッチで命を落とすし、
対戦した2人のタイガーも誤爆という形で相打ちになり命を落とし
ているわけだ。

 だからこそ覆面Wリーグ戦でジャイアント馬場が覆面を被って
グレート・ゼブラと名乗ってタイガーマスクを支援するという
話まであるわけで、今のようにショーという形で割り切られて
いたら とても成立しない内容だ。

 一方で21世紀の現在はプロレスが格闘ショーという形で認識
されているため旧作のように命を懸けた試合というのは難しい
わけで、ふくわらマスクのようなキャラは旧作には登場しない
だろうと思うのだ。

 だからこそタイガーファングによるKO勝ちというのは現状で
はギリギリの結末だったのだろう。

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