ジャンボーグAの放送開始から40年

 今から40年前の今日73年1月17日に始まったのがジャンボーグA。

 ファイヤーマン同様 円谷プロ創立10周年を記念して作られた作品でジャン
ボーグAは主人公の立花ナオキが操縦するセスナが変身し、操縦者のナオキの
動きをトレースして戦うという斬新なスタイルで主人公が変身するのではなく
操縦するといのが最大の特徴だった。


 しかも27話からはナオキの自家用車が変身する2号ともいうべきジャンボーグ9
も登場するし、32話からミラーマンの防衛チームSGMが合流して村上チーフが
防衛チームPATの4代目隊長になるなど他の作品にない設定が目に付く。


 プロデューサーがミラーマンと同じだったという事もあるだろうが変身する立花
ナオキは最後まで防衛チームPATには所属しない大利根航空のパイロット兼
整備士で、兄がPATの初代隊長だったものの1話でグロース星人が送り込んだ
キングジャイラスの襲撃から逃げ遅れた子供を助けようとして殉職したため星人
を兄の仇と憎んでいる。


 鏡京太郎の育ての親である御手洗博士がSGMの創始者だったミラーマンに
対し、立花ナオキの兄がPATの初代隊長だったというのも共通点だろう。


 しかもミラーマンにおけるインベーダー同様ジャンボーグAのグロース星人が
これにあたるわけで、違うのはグロース星人の場合ショッカーの幹部のような
攻撃隊長がアンチゴーネ以降4体登場するのも他の円谷作品との違いだ。


 前記したようにミラーマンのSGMが合流したり鏡京太郎を演じた石田信之が
2代目隊長の弟として登場するなどミラーマンの流れを受け継いだ作品になって
いるし、途中からジャンボーグ9が登場したりハンターQなどPATの新兵器が投入
されたりとバージョンアップされて行くスタイルも今風で面白い。


 ちなみにBGMを仮面ライダーを含めた等身大ヒーローやゲッターロボなど
ロボットアニメをメインにしていた菊池俊輔が担当しているのも特徴で、等身大
アクションものを髣髴させるアップテンポのBGMは巨大ヒーロー作品の重厚感を
損なうというマイナス面は否めないがジャンボーグAならではの個性を醸し出す
事に成功している。


 そういう意味ではリアル路線を堅持したミラーマンにエンターテイメント性を
加味した作品でもあったし、操縦者の行動をトレースして戦うという設定は後に
エヴァンゲリオンなどに継承されたアイデアだったのでヒーロー作品史上にも
影響を与えた作品だろう。


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
やった! 兄さんの仇をとったぞ!! (柴田真紀)
2013-01-17 22:41:50
『ミラーマン』の陰に対して、完全に陽な『ジャンボーグ』でしたね。
主人公が防衛組織に属してないというのも、ガキ大将的な性格だったのも、『ミラーマン』より上手く扱っていたと思います。
敵キャラ幹部交代、主人公メカの2号機登場など、
変身ヒーロー物の王道といった感じで、
菊池節もそれに輪をかけていました。

それにしても、特撮ヒーロー物で、巨大ロボットが主役の作品って、根付かないものですね~。
戦隊のように、完全に巨大ロボットが玩具販売戦略の担い手となっているものではなく、
『バロン』シリーズのような、巨大ロボット主役作品の新作を見てみたいです。
 
 
 
そこですよ (こーじ)
2013-01-18 21:55:19
>柴田真紀様
 まさしくミラーマンの鬱憤を晴らした感じでした。
 ミラーマンのムードを明るくしたらこうなるのかなと今でも思います。

 まぁミラーマンは、ああだったので魅力でしたけど。

 ホントにレッドバロンのリメイクの話は全くないですよね。
 
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