2011夏の甲子園 第5日

新湊が３回戦進出＝日大三、開星は２回戦へ－全国高校野球(時事通信) - goo ニュース

　今日は第1試合で秋の神宮大会で優勝し、選抜ベスト4の日大三が一昨年夏に
準優勝した日本文理と対戦。

　強打の日本文理を相手に選抜ベスト4が夏活躍できないというジンクスを
払拭するために まずは79年・99年に続いて過去2度敗れている5日目第1試合
で勝たないといけない。
　
　第2試合は中国勢同士の対戦。
　柳井学園が開星に どこまで食い下がれるか？

　第3試合から2回戦になり、龍谷大平安に新湊が挑む形になる。
　銀仁朗2世の異名を持つ高橋を中心にした平安打線を新湊の袴谷が どう抑
えるか？

　第1試合：日本文理 3－14 日大三

　日本文理は2回に先頭の5番がセンターの目測を誤らせる2ベースで出塁
すると1アウト3塁から7番が左中間を破る3ベースで先制し送球エラーの間に
打者走者も返って2点を先行する。

　3回までランナーを出すものの無得点だった日大三は4回に死球とヒットで
1アウト1・3塁から6番が三振の時に1塁ランナーが盗塁を仕掛け、キャッチャー
からの送球を連携ミスでセンターに逸らして1点を失うとすかさず7番がセン
ター前に打ち返して同点。

　こうなると日大三は5回にヒットで出た9番をバントで送り2番のタイムリーで
勝ち越すと3番が右中間に2ランを放って5－2、これで流れが完全に日大三に。

　6回以降は12安打を放って9点を挙げた日大三に対し日本文理は6回に
1アウト2塁から4番のタイムリーで1点返すのがやっとで6回以降はタイムリーの
1安打に抑えられ完敗。

　4回に1アウト1・3塁のフルカウントでスタートした1塁ランナーを刺そうとした
送球を二遊間の連携ミスで与えた1点が日大三打線の目を覚ましてしまった感が
強い。

　第2試合：開星 5－0 柳井学園

　5回まで両校ともランナーを出しながら無得点で試合が進み、特に開星は4回に
内野安打と死球に野選などで1アウト満塁を潰すなど押し気味だったのだが6回
に試合が動く。

　3・4番が内野安打とヒットでノーアウト1・2塁から5番のセンターフライで2・3塁
となり6番のスクイズが相手エラーを誘い先制すると犠牲フライなどで3点を先行。

　これで一気に流れが開星に。
　7回に4番の、8回には8番のタイムリーで得点を重ね5－0とする。

　柳井は白根の前に3安打、しかもノーアウトのランナーを1回も出せないため
チャンスらしいチャンスもなく3塁も踏めずに完封された。

　全てにおいて開星の力が上だったという事だろう。

　第3試合：龍谷大平安 1－4 新湊
　
　4回まで両校の投手がランナーを出しながら踏ん張リ5回に ようやく3人で
終わる。

　6回に新湊が2番が内野安打で出塁しバントで送った後に4番のショートゴロ
でランナーが飛び出して入れ替わるが、ここで5番・6番の連打で押され気味
だった新湊が先制すると平安も その裏すぐに4番・高橋のHRで あっさりと同点
に追いつく。

　8回に新湊は3番が三振振り逃げで出塁すると1アウト後5・6番の連打で再び
勝ち越し7番が死球で満塁から8番のスクイズで3－1、更に9回にも9番がヒット
で出塁すると暴投で2塁に進み交代出場の1番のタイムリーで4－1とリードを
広げる。

　平安も8回に3番が歩いて4番のヒットでノーアウト1・2塁とするがバント失敗
などで得点できず、9回にもエラーと四球に暴投でノーアウト2・3塁と袴谷を
攻め立てるものの1番のレフト前の打球をレフトがダイビングキャッチでアウトにし
タッチアップでホームに入ったランナーの離塁が早いアピールプレーでゲッツーと
なり万事休す。

　5回までの展開を見ていたら86年の選抜のベスト8で戦った新湊－京都西戦を
思い出した。

　あの時も京都西の猛攻を新湊が凌いで最後はボークで決勝点を奪ったのだが、
今回も1回の2アウト1・2塁や4回の1アウト1・3塁で得点できず大応援団からの声
援に乗った新湊がペースをものにして行った形だった。

　6回に3安打を集めて新湊が ようやく奪った1点を平安が先頭の高橋の一振りで
あっさりと追い付けば本来ならガックリと来るはずだが、新湊は事もなく後続を
絶ち7回も1アウト2塁のピンチを迎えても勝ち越しを許さなかったメンタリティの
強さが明暗を分けた形だろう。

　終わってみれば新湊11安打に対し平安は5四球を得たものの6安打では この
結果はやむなしという事だろうか。