ワクワク感を感じないボクシングのWタイトルマッチ

京口紘人、辰吉丈一郎から贈られた練習着で登場「一緒に戦えれば」

 23日に大田区総合体育館でWBA:Lフライ級王者・田口良一が
1位ロベルト・バレラとの6度目の防衛戦、IBFミニマム級王者
ホセ・アルグメドに9位の京口紘人が8戦目で挑むダブルタイトル
マッチが行なわれる。

 5度の防衛に成功している田口と18勝(12KO)1敗の1位バレラ
の指名試合はスリリングなものになるだろうし、15年大晦日に高山
勝成から負傷判定でタイトルを奪取したアルグメドに8戦目で挑戦
する京口の試合が田口の防衛戦を差し置いてメインになるなど本来
ならワクワク感全開のイベントなのだが個人的に今ひとつ興味が沸
かないのだ。

 最大の理由は先週の16日にロスのインクルウッドフォーラムで
敗れはしたもののメインのリングに上がって王者ミゲール・ベルチ
ェルトに挑んだ試合を見た後だという事。

 さらに8月27日にはカリフォルニアでスーパースターのミゲール
・コットとSウエルター級王座決定戦に臨む亀海善寛や、9月に井上
尚弥がアメリカで行なわれるローマン・ゴンサレス-シーサケット戦
のセミファイナルで防衛戦を行なうなど海外進出が続く時代にミニマ
ム級とLフライ級のWタイトルマッチといってもピンと来ないのだ。

 田口の5度防衛は素晴らしい記録でWBO王者・田中恒成との統一
戦への勢いを付ける試合との位置付けだし、辰吉丈一郎を崇拝する
京口が辰吉同様8戦目でのタイトル奪取なるかなど話題にはなるだ
ろうが特に最近のミニマム級は存在感が薄く辰吉の8戦目と並んだ
といっても盛り上がりに欠ける。

 実際に8月27日に熊本で初防衛戦を行うWBOミニマム級王者・
福原辰弥の試合は全国ネットのTV中継がないなど、もはや世界王者
といっても全国的な知名度を得られないケースが増えてきているのが
現状だ。

 8月15日に予定されているWBCバンタム級王者・山中慎介の13度
目の防衛戦が具志堅用高の記録に並べるかという話題より、亀海や井上
の世界戦の方に興味が行く時代になっているわけで最近の世界のトレン
ドが分かるだろう。

 ところが23日の世界戦を行う田口と京口は世界のトレンドに背を向
けて昭和の価値観で興行をするワタナベジムの所属だから、内山高志
同様に勝ち続けていても本当の強豪との対戦は望めないわけで余計に
ワクワク感を感じないわけである。

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