ホークス‘CSの呪い’遂に解ける・8年ぶり日本シリーズへ

ソフトバンク、日本シリーズ進出…パＣＳ(読売新聞) - goo ニュース

　今日ヤフードームで行われたパ・リーグCSのファイナルステージG3でホークス
はライオンズに延長12回2－1でサヨナラ勝ちしてアドバンテージの1勝を含め
た4連勝で日本シリーズへの進出を決めた。

　04年にプレーオフ及びクライマックスシリーズが始まってから08年を除き過去
6回出場して日本シリーズに出場できなかったCSの呪いが遂に解けた瞬間
だった。

　奇しくも最初のポストシーズンだった04年に敗退したライオンズ相手に勝っての
日本シリーズ進出だけに本当に長かった・・・・

　終わってみればG1が最大のカギだったと思う。

　1回表を和田がライオンズ打線を3人で片付け、その裏に先頭の川崎が2ベース
で出塁したものの本多のバントで川崎が封殺され本多も盗塁を失敗。
　
　2回にも先頭のカブレラが2ベースで出塁したが2塁に釘付けで無得点と嫌な
ムードで試合が進む。

　その嫌な流れを断ち切ったのが内川。
　3回にヒットで出塁した長谷川をバントで送り死球と内野ゴロで2アウト1・3塁で
内川がライトオーバーの3ベースを放ち2点を先行。
　これがホークスの呪縛を解く事になった。

　この一打が出なければ3回まで毎回のノーアウトのランナーを生かせないという
事で帆足は立ち直るだろうし、立ち上がりから飛ばしていた和田の方が先取点を
奪われる可能性は高く そうなれば1stステージを連勝したライオンズの勢いが増す
結果になったのではないか。

　更に6回には内川の2ベースからチャンスを作り2アウト2・3塁から多村の3塁線
への内野安打で2者が還り4－0とリードを広げる。

　和田は立ち上がりから飛ばしているのが分かったので徐々にライオンズ打線から
アジャストされ始めると7回に中村のソロで1点を失い、8回からファルケンボーグが
登板するが投球練習で足を痛め不運な3ベースから内野ゴロで2－4と追い上げ
られる形になった。

　最終回に馬原が先頭打者の阿部から再び不運な2ベースを打たれピンチを招くが、
フェルナンデスを歩かせたものの後続を絶ち初戦を取った。

　初戦を取ったからこそG2で一旦逆転されても余裕があったし、G3でも杉内が
延長で中村とフェルナンデスの連続2ベースで先制されても慌てる事はなかった
だろう。

　いわゆる‘心のゆとりを持って戦えた’というのがCSで敗退続きだったホークスを
勇気付けたのだから、遡って行けばG1の内川の先制3ベースに尽きるのだ。

　その心のゆとりがG2の松中の代打満塁HRも呼んだし、それがあったからこそ
10回裏に2アウト2塁でネクストバッターズサークルで控える松中を横目に涌井は
2安打を打っていた長谷川と勝負せざるを得なかったのではないかと思う。

　結果的に長谷川の同点2ベースで勝ち抜けが決まったようなものだから・・・・

　とはいえ本当に喜ぶのは日本シリーズを制するだけでなく、アジアシリーズで
優勝を飾ってからと考えるのだ。