パンドンの影が薄いのは

 ウルトラ怪獣の中で人気ランキングを見ていると、昭和の場合は
必ずウルトラマンの最終回の対戦相手・ゼットンの名前は出て来る
がセブンの最終回の相手・パンドンは登場しないし妙に影が薄い。

 ちなみにセブンに登場した敵といえばエレキングやメトロン星人
にキングジョーや恐竜戦車、ビラ星人やナースにガッツ星人なども
必ず挙げられるのだが最終回のゴース星人やパンドンは名前が上が
らないから不思議だ。

 というのも最終回のセブンは歴戦のダメージによってボロボロで
パンドンから圧倒されるものの、セブンのコンディションが通常な
らば決して苦戦する相手ではないと思われているのかもしれない。

 パンドンは双頭の口から発射する火炎と怪力が武器ではあるが、
火炎放射はセブンとの戦いでは使わないし怪力でセブンを苦しめる
ものの先述したように弱っているからどこまで強いのか分からない
し衰弱したセブンに一瞬のスキを突かれて片手片足をアイスラッガ
ーで切断されるという失態を演じている。

 金城哲夫の脚本集・ノンマルトの使者には最終回の部分でパンド
ンがセブンのビームランプを破壊するシーンがあるわけで、せめて
こういったシーンがあれば少しは違ったと思うのだが。

 パンドンにしろウルトラマンの最終回の敵・ゼットンにしろ大型
宇宙船で運ばれて来て登場するという共通点があるのだが、ゼット
ンはウルトラマンを倒したのに対しパンドンは衰弱したセブンにも
敗れているというのは致命的なのだろうか。

 基本的に最終回に登場する敵はラスボスでウルトラマンを倒した
ゼットンのような圧倒的な強さを持つキャラが望ましいが、実際に
は帰ってきたウルトラマンのゼットンは決して強くなかったしエー
スのジャンボキングやタロウのバルギー星人にレオのブラックエン
ドらも然り。

 80のマーゴドンに至ってはUGMのみから倒されているのだから、
今ひとつ名前が出ないのも仕方ない。

 こうしてみるとセブンを痛めつけても衰弱しているという要素が
目立っているので今ひとつ強さを感じないという、ある意味不憫な
キャラという事もいえるのかもしれない。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ゾフィとセブ... テニス全米OP... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。