内弁慶の どこが悪い!

 今年のプロ野球のパ・リーグは混戦である。
 開幕前から‘6強’と言われていたから、予想は当っている。
 ところでパ・リーグの特徴は、とりあえず-6で最下位のバファローズ
以外の5チームはホームで勝ち越しているのに対し、ロードでは全
チーム負け越しているのだ。
 特にGイーグルスなどホームでは、11試合で10勝1敗と大勝ちして
いるのに対しロードでは3勝12敗と大負け。
‘内弁慶や’とは野村克也監督がボヤくのも分かる気がする。
 確かに、ここまでロードゲームで勝てないと内弁慶と言いたくなるのは
分かるが、内弁慶とは本当に悪い事なのだろうか? 

 実はサッカーJリーグが発足した頃に、川淵三郎チェアマンが口癖の
ように言っていたのが‘下位チームはアウェイで勝てなくてもいいから、
ホームでは必ず勝って欲しい’ だった。
 下位チームは年間の勝利数が限られるので、同じ勝つなら地元サポー
ターと喜びを分かち合えるホームでという事。

 三浦カズもイタリアのジェノアから帰ってきた時に言っていたのが
‘ジェノアは2部落ちしてしまった弱小チームだから日本で戦えば鹿島や
磐田でも勝てる。しかしホームで戦えば日本代表より強い’という事。


 基本的に地元意識の強い欧米では、よくある

事なのだ。 

 日本ではボクシングなどでよく言われる‘ホームタウンディシション’を
忌み嫌う土壌があるので、本来は当たり前であるホームアドバンテージ
すら嫌う傾向が強い。

 つまり内弁慶というのは

フランチャイズ制が敷かれている

以上、当たり前の事である。

  03年の日本シリーズはホークスとタイガースがいずれもホームゲーム
全勝という日本シリーズ初の出来事があり、1試合ホームゲームが多かった
ホークスが4勝3敗で日本一になった。

 一方04年は同じ最終戦まで もつれ込んだシリーズだったがライオンズが
ホームで1勝2敗と負け越し、ドラゴンズはホームで 1勝3敗となりロードで
3勝1敗と勝ち越したライオンズが優勝した。
 最終戦まで もつれ込んだ03年と04年の日本シリーズで、どちらの年が
盛り上がったかは言わずもがなである。 

 今年からライオンズが‘降伏’して埼玉と地域名を入れるようになり、パ・
リーグは全チーム地元密着を謳い上げる事になっている。
 そうなるとホームゲームは一部を除いてホームチームの声援一色になる
のが望ましいし、それが当たり前になるべきだ。
 ホームチームは、それをアドバンテージにして地元での勝率を上げる事
に邁進しないといけない。 

 反対にセ・リーグの‘自称・球界の盟主’のようにホームゲームで 3塁側
半分を、タイガースファンやドラゴンズファンに占領される事は恥と思わ
ないと いけない。
 05年に交流試合でのバファローズ戦で満員にならなかった時に、

お偉方が言ったセリフは‘バファローズの人気がないから満員に

ならなかった’などという情けないセリフはア○としか言いようが

ない。

‘球界の盟主なら東京ドームのスタンド全部

オレンジ色に染めてみろ!’

 である。      

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
あームリムリ (柴田真紀)
2008-04-24 00:45:21
 それにしても、横○ナントカは弱い(すっかり他人事)。
 
 
 
かつては (こーじ)
2008-04-24 23:07:47
>柴田真紀様
 かつては(といっても10年前ですが)横浜も、そういう雰囲気があったのですがね・・・・
 権藤さん時代に燃え尽きたのでしょうか?
 
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