残念だった尾白高志の途中退場

 ウルトラマンネクサスの憐編ではレギュラーの一般人として憐が
働く遊園地レストランのオーナー・針巣直市と、同僚の尾白高志の
2人が登場する。

 姫矢の場合は根来甚蔵や佐久田 恵のようなジャーナリスト仲間
だった事を考えると一気に素人集団になるし、ビースト事件から最
も遠い位置にいる人達だからこそ憐の存在が際立つとも言えるだろ
う。

 市井の人達が主役に絡むといえば最も有名なのが帰ってきたウル
トラマンの坂田一家で坂田健は郷秀樹のレーサーとしての師匠であ
り心の支えになる存在、坂田アキは郷の恋人で次郎は郷を慕う存在
という関係になっているわけだがエース以降では坂田一家ほどの存
在感はなかったのが現状だ。

 姫矢が孤独な陰を漂わせる存在だったのに対し憐は針巣や尾白に
囲まれ快活な存在ではあるものの、その裏に自らの命の限りを知っ
ているゆえの葛藤があるわけで孤門はそこに気付いているが他の2
人は知るよしもない。

 ネクサスは放送短縮という憂き目に遭っているので憐編のメイン
ライターである太田愛氏が描きたかった事が削られているわけで、
その大部分は憐と尾白達との絡みの部分だったと思われるし尾白と
瑞生との絡みを秤にかけてヒロインの瑞生の方を重視したため尾白
の方はフェードアウトせざるを得なかったらしい。

 というわけで針巣はEP30で星空の下でのバーベキューを主催し
たのを最後に姿を消し、尾白もEXエピソードの冒頭の部分で憐と
街に出かけ平木詩織をナンパしようとしたのが最後の登場になって
しまった。

 憐にとって恋人的な存在では瑞生がいたし精神的な支柱としては
孤門がいたので針巣と尾白はキャラ的に及ばなかったわけだが、例
えば尾白が憐の変調に気付いてサポートするという展開もありえた
だけでなく尾白をメインにしたエピソードまであったようで少し残
念な気がする。

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