神宮球場ライトスタンド・デビュー

 20年前の今日88年4月19日は、私が初めて神宮球場の
ライトスタンドで観戦した日である。
 それまで私が野球観戦したのは、基本的に内野席など。
 平和台ではライオンズの応援をしながら見た事はあったものの、
所詮はビジター。
‘ホームチームの応援席で盛り上がって見てみたい’と思っていた。
 日程表を調べると、この日は神宮でヤクルト-大洋戦があったので
‘熱狂的な神宮のスワローズファンの中で観戦したい’と思ったのだ。
 その念願が叶ったのが、この日であった。

  開門時間の16:00頃に到着すると、何と大洋の古葉監督がいる
ではないか!
 田舎ものモード全開で敵ではあるが、駆け寄って‘がんばって下さい
ね’と握手をする。
 ライトスタンドに入ると、真ん中の通路を挟んで下の席に高校生
達が座っていたので‘ここいいですか?’と頼んだ。
‘ここは熱心な応援団専用だけど、しっかり声を出して応援してくれる
ならいいよ’と言われ座る事ができた。

  吉野家の牛丼を食べて腹ごしらえして試合開始を待つと、座らせて
くれた高校生の仲間がやって来て‘誰、この人?’ と言われる。
 彼らは‘彼は御のぼりさんだから、とりあえず座らせているんだ’と
説明しつつハッピに着替えていた。

 先発は大洋が遠藤、ヤクルトは矢野。
 私が大声で声援していると‘オイオイ、早過ぎるよ。そんなに早くから
出してると声がもたねぇよ’とありがたいアドバイス。
 ただし喉の渇きをビールで潤していると‘アンタ、酒飲むカネあったら
メガホン買ねぇの’と言われる。

 というのも試合は前半から大洋打線に1点づつ取られ劣勢。
‘広沢、ちゃんと打てよ!’‘池山は4の1だからな・・・・’などと言う声が
合間に上がる。
 7回になって岡田団長が来ると、一気にスタンドが盛り上がる。
‘コラァッ~気合入ってねぇぞ、負けてるじゃねぇか!’と、みんなに
気合を入れる。
 4-0から7回に1点を返した後、8回に2アウト1,2塁で7番の池山に回る。

 ここまで3-0の池山だったが、何とここで

ライトスタンドに同点 3ラン!

 ライトスタンドは総立ちだ。

 隣にいた‘4の1の池山’とボヤいていた お姉さんは‘4の1でもこれなら
許す!’と絶叫して周りの連中に抱きつくまくる。
 結局延長に入ったものの、サヨナラのチャンスに今度は池山が三振し
結局引き分けとなった。
 やはり池山は1試合に1本だったのだ。
 終了は22:30頃だった。

 終了後に蒲田まで帰るのに信濃町ではなく、千駄ヶ谷から乗るが大崎で
終点となり品川行きに乗り換えるハメになってしまう。
 寮に帰ったのは23:30頃、楽しい1日だったがドッと疲れた。
 それ以来、応援席で盛り上がって観戦するのがクセになってしまった。   

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