草むしりしながら

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何もかけない派

2023-03-17 11:28:13 | 健康管理

何もかけない派

  コロナ以前は東京の家と生家を行き来しておりましたが、今では東京での生活が主体となっております。 

 家が飛行場に近くにあり、東京への往復はJAL機を利用しています。約一時間半の機内での楽しみは、機内誌SKYWAROに連載される浅田次郎氏のエッセー「つばさよつばさ」です。旅行の話だけではなく、趣味やダイエットなど多岐にわたって書かれております。

 ある時はアジフライのことが書かれていました。氏はアジフライが大好物のようです。悩んでいるのはアジフライにソースをかけるか醤油をかけるかです。残念ながら氏が醬油派かソース派かは忘れてしまいましたが、ある時そこにタルタルソース派が登場しました。

 そこで氏はますます悩んでしまったのですが、今度は何もかけない派が登場しました。その後氏が何派になったかは忘れましたが、私はこの何もかけない派の登場を大喜びしたのを覚えています。

 実は私も何もかけない派だからです。私の場合はアジフライだけではなく、野菜や豆腐までほとんど何もかけません。納豆などは酢と辛子のみです。

 それじゃぁ、おいしくないだろう。第一ご飯のおかずにならないと思われるでしょう。しかし季節のお野菜はそのままでも甘みがあっておいしいものです。この冬の霜降りほうれん草の、なんとおいしかったことか。確かにご飯のおかずにはなりませんでしたが……。

 しかしそのご飯だってどんぶり鉢に山盛り一杯食べているならまだしも、小さな飯碗の底にほんの少しだけ。目方にするとほんの百グラム程度。おかずなんか無くっても、すぐに食べてしまいます。いやむしろおかずになるような味付けにすると、ご飯が進んで困ります。味なしで結構なのです。

 それでも時々は物足りなさも感じます。揚げたてのトンカツにソースをたっぷりかけて、どんぶり一杯ご飯が食べたくなります。

 そんな時には最後の一切れにソースをたっぷりかけて、ゆっくり噛んで味わって食べます。口の中にソースとトンカツの味がいつまでも残り、しばらくは幸福な気持ちに浸れます。



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