草むしりしながら

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窓の多い家

2023-12-08 06:51:11 | 草むしりの幼年時代
窓の多い家
 
 昔の家はどこもそうなのでしょうが、私の生家はやたらと窓が多いです。一階はすべて掃き出し窓といわれる、床から頂上までの高さのある大きな窓です。
 
 その上二階には十六枚も窓があります。ただこれは父の代になってのことで、以前はやはり掃き出し窓でした。
 
 しかし今みたいにベランダでもあれば別ですが、窓の外は屋根なので危険です。そのため趣のある木製の欄干が取り付けられていました。見た目は古い温泉旅館の二階って感じですね。
 
 しかしさすがに二階に掃き出し窓はないだろうと、欄干を取り外し、新しく柱を横に通して窓を上下に分けました。つまり八枚あった窓が十六枚になった訳です。
 
 最初は木枠のガラス窓でしたが、雨が降りこんでくるのですぐにサッシになりました。サッシは銀色でしたが、家の見た目がよくないので平成になって茶色のものに変えました。ただ木枠からサッシになったにせよ、窓の数に変わりはありません。
 
 なんだか分かりにくい説明で申し訳ないのですが、窓の多い家だということは分っていただけましたでしょうか。
 
 これくらい窓が多いと夏は確かに涼しいのですが、冬は寒いし防犯上も問題ありますね。
 
 昔は家に鍵などかけたこともなかったのですが、今では戸締りをしっかりするようになりました。でも窓が多いので鍵も多く、戸締りをするものけっこう手間がかかります。また時折夢でうなされることもあります。
 
 ある時は強盗が、またある時は虎がせめて来るという夢を何度か見たことがあります。大慌てで窓の鍵をかけて回るのですが、どうしたものか二階の窓が木枠のガラス戸のままなのです。そしてついている鍵はネジ式の鍵なのです。
 
 ネジの部分をぐるぐる回して鍵をかけようとするのですが、困ったことに回してもまわしても鍵がかからないのです。もう目の前に虎がせまって来ています。このままでは食い殺されてしまいます。
 
「ああ、どうしよう……」
 
 というところで目が覚めるのです。思い出すと吹きだしてしまうくらいおかしな夢なのですが、目が覚めた時には心臓がバクバクしていました。まったく家に窓が多いと、変な夢を見るものですね。
 
 「窓の多い家」理解していただけましたか?


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