嬉しい日のお弁当
先週の木曜日は神代植物園の「秋バラ フェスタ」に行ってきました。その日の朝NHK の「おはよう日本」で同植物園からのバラ園の中継を見て、夫と二人で電車とバスを乗り継いで行ってきました。
六五歳以上の入園料は250円です。嬉しい!助かりますね。バラ園には平日にも関わらず大勢の方が訪れていました。大半は私たちと同じ高齢者のご夫妻やグループでした。気に入った花にスマホを傾けている方も多かったですが、中には本格的なカメラで撮影をしている方や、三脚を立ててスケッチをしている方もおりました。
私たちもその中に混ざってスマホ片手に秋バラを楽しみました。木陰にはベンチも沢山あり、持参したおにぎりとお茶で軽い昼食を済ませ家路につきました。
せっかく調布まで来たのですから、お隣にある深大寺やその門前にある鬼太郎茶屋にも行きたかったです。でも夫が目薬を忘れてきたので、寄らずにまっすぐ帰りました。残念です。調布と言えば「ゲゲゲの鬼太郎」の作者水木しげる先生ですよね。朝ドラの「ゲゲゲの女房」を思い出しました。
新宿御苑のバラ園も見ごろを迎えているとか。来週あたり行ってみようか。今度は目薬を忘れないようにしようと話ながら帰ってきました。ただもう年なので、半日くらいが疲れずにちょうどよいのかも知れませんね。
さてその翌々日の日曜日には、末娘一家が遊びに来ました。昨年生まれた孫娘も人見知りをしなくなり、ますます可愛くなりました。
「あら、また可愛くなったんじゃない!」
こういう場合には思ったことは正直に口に出します。
機嫌よく遊ぶ孫を見ながら、神代植物園の話になりました。ただ娘の関心はバラの花よりのお昼何を食べたかのようです。そこで正直に梅干しのおにぎりだと答え、今度新宿御苑に一緒に行かないと誘いました。
「行ってもいいけどお弁当はちゃんと作ってよ」
「えっ、卵焼きとか唐揚げとか食べたいの」
「うん、それもあるけどエビフライ」
「エビフライですって?!」
「昔よく作ってくれたじゃないの。パン粉がシナッとなったエビフライにケチャップかけて食べていた。あれが、おいしかったんだよね」
「悪かったわね、シナッとしていて!」と思いながらも、遠足だとか運動会だとかの特別の日のお弁当には、必ずエビフライを入れていたのを思い出しました。
娘にとって嬉しい日の味はエビフライだったのですね。それもカリッとはしていないシナッとなったものだったのですね。
今ごろになってそんなことを言い出すなんて。当時は何も言わないで食べていたから、おいしくないのだと思っていました。
「運動会の時にはエビフライの入った弁当を作ってあげるね」
と、遊んでいる孫娘を見ながら約束をしました。もちろん「それくらいはもう自分で作らねければ」などと思ったことは絶対に口には出しませんでした。
ああ、でもできるかな?エビフライ。とりあえず弁当もっていかなくてすむ「サンシャイン水族館」に行くことにしました。
さて今日はこれから「神田古本まつり」に行ってきます。ここだけは一人で行く方が楽しいですね。