日伊相互文化普及協会

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【スローフード・ジャパン・スロー・フェスタ】 10月10日(火)

2006-11-10 20:41:27 | Weblog
6時を回る。市庁舎関係やスローフード協会、アグリトゥリズモ、教育関係、食品関係、そして地元の人々が続々と集まってきた。
お茶の袋布園の女若主人、井上さんが焙烙でお茶を炒りはじめるとたちまち人垣ができた。抹茶のセレモニーは見たことがある人も多いが、ほうじ茶は初めてとのこと。質問が飛ぶ。

井上さんの説明を見守る私。ミラノから応援に駆けつけたキアラが約す。
一通りイタリアの人たちにお茶がいきわたった頃、持田さんが蕎麦を打ち出す。人垣は持田さんに移動。みんな持田さんの蕎麦さばきに見とれている。持田さんは園児ばかりでなく、大人の心も掴んだ。
「いかがですかー」と日本語で言いながら日本酒の試飲を勧める、かわいい浴衣姿の悠ちゃん。イタリア人たちに見つめられ、恥ずかしそうではなく、とても嬉しそう。

海苔巻きの作り方、鰹節の説明、味噌汁の効用、羊羹やおこしの歴史などに話の花が咲く。
インスタントだが無添加の「ひい、ふう、みそ汁」は説明後、お湯とカップを置いておくと、イタリア人たちは常時誰かが立ち上がってよそいに行き、全部なくなった。

料理はどれも評判がよかった。中でも海苔巻き寿司、トン汁、豚の梅煮、鯵の甘酢漬けが喜ばれた。


宴の中盤に、日本人メンバーを紹介する。料理を作った人、技術を披露した人、イヴェントの飾り付けに励んだ人、飲んで食べて遊んでいた人、全員に大きな拍手がイタリアの方々から贈られた。みんなはとても喜んで、ジャンピエロもすごく嬉しそうだった。
この夜は小林音頭がなかった。潤子さんも蒲生さんも大窪さんも忘れていたようだ。

Emi

第14期短期イタリア留学報告 ウンブリア州 【スローフード・子供たちとの食事会】 10月10日(火)

2006-11-10 19:14:25 | Weblog
厨房ではパオロとグッパル、スッキが日本食を次から次へと味見をし、批評をしていた。
「モチ、モチ、モッチー」と言ってつまみ食いをしている持田さんを邪魔そうに、鍋をかき混ぜる川上さん。寿司飯を作る薗田さん。なぜかじっと海苔を見つめる坂口君。海苔巻きの構想を考えているのだろうか。
「蕎麦の台、あれでいいか見てくれっ」とジャンピエロが持田さんを引っ張りに来た。
アルバは食器の点検で大忙しだ。折り紙を折る悠ちゃんと袋布さん、野崎さん。
河野さんと芳子さん、浜田さんはあっちこっちをウロウロ。
「しみーずー、みなとのー、めいーぶーつーはーっ」と唄いながら、バシバシとテーブルを叩く潤子さん。かなりテンションが上がっている。
中庭では井上さんと荏原君が、七輪に炭を熾していた。なかなか火がつかないらしい。
私は物置から暖炉の付け火用の小枝を取ってくると七輪にくべた。火がつく。
「すご~い」「すげーなー」という二人。ちっともすごくない、火はつくものなのだ。

12時を回った。オルヴィエート小学校の子供たちが先生たちに連れられてやってきた。


席に付いた子供たちにルイーサが声を張り上げる。
「君たちっ、このお料理はですねっ、日本の子供たちが昔っから食べてる普段のお料理なんですよっ!」
テーブルの上の漬物や大豆の五目煮などは昔からの日常食といえるが、豚の梅煮などは日本の子供が昔から食べていたとはいえない。海苔巻きも普段ではない。が、イタリア語の分かる日本人も分からない日本人も口を挟まなかった。
食べながらお箸のレクチャー。まず歴史を話してから使い方。みんな結構器用にこなす。
デザートのおこしや羊羹まで得意そうに箸を使おうとする。


食事が終わると持田さんがすかさず皿回しの道具を持ってくる。持田さんは幼稚園の園長さん。子供の心を掴むのがうまい。皿回しのあとは吹き矢、そして折り紙教室、書道教室と続く。


先生が「帰りますよー」といっても誰もあとに続かない。
と、子供たちが何かに群がった。嬌声をあげながら手で何かを掴んでいる。
携帯のマスコットだ。ミッキーやギズモ、スチィッチ、荏原君はゲームセンターでゲットしたものを50個ほど持って来ていた。
Emi