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7月21日に行われた懇親会の時に、IGSの鈴木さんと藤井さんが珍しいトマトを持ってこられて皆さんに紹介したことを書きました。
そのトマトたちを私個人にも届けていただいたので、生い立ちなんかを書いてみたいと思います。
ルビーのように輝く、小さな小さなミニトマト。
これはマイクロトマトといいます。
生まれは愛知県。人為的に作ったものではありません。
桃太郎トマトを育てていたら、偶然ちっちゃな実がなっていて、その種を集めて試作したところ、愛らしさと濃縮された味が人気を呼んで、今では市場に乗るようになりました。
グリーンゼブラ。
硬い緑のトマトです。
これはスライスしてサラダなどに混ぜると彩がステキになるそうです。
懇親会会場となったレストラン、イザベラ・ディ・フェッラーラのオーナーシェフの谷本さんはこれを冷製スパゲッティのソースにするそうです。
私はまだそのスパゲッティを食べたことがありませんが。
手元には4個あります。どうやって料理をしようかな。
アメーラトマト。
これはフルーツトマトで静岡県生まれです。
静岡県の方言で、「~ら~」という言い方があります。「しょっぱいら~」とか「天気がいいら~」などです。
このトマトを食べて「あめーら~(甘いなあ)」と言ったそうで、ネーミングは「アメーラトマト」になりました。
そしておなじみのイタリアントマト。
種はイタリアから取り寄せ、日本で育てたもの。
ゼリー状が少なく果肉が多いので、シチューやソース作りなど加熱用に最適です。
これらのトマトはIGSグリーンサービスから買うことができます。
藤井さんは珍しい野菜や果物に詳しいのでいろいろと聞いてみるのもいいと思います。
ところでイタリアではトマトは2月が旬という人達が多くいます。
トマトの故郷ペルーは標高3000メートル以上の土地が多く、雨はめったに降りません。
昼間は陽が射しますが、長袖のセーターを着ます。夜はもっと冷え込み、厚手の上着で身体を保護します。
昼も夜も寒い、雨もめったに降らない痩せた土地でトマトたちは人生を過ごします。
ペルーから世界に散って行ったトマトたち。
行った先々はまちまちですが、太陽がいっぱいの温暖地中海では、トマトも生育が早くなって量産ができます。
けれども、極力水をやらずに育てた、真冬のトマトの方が夏のトマトより果肉がしっかりしていて味が濃く、甘みも多いといいます。
IGSの藤井さんも、北海道で育った真冬のフルーツトマトはどこより、いつより、一番甘みがあると言ってました。
日本では春から夏にかけてトマト作りが盛んになります。
日本のトマトは弱いようで、農薬を使わないと病気になるそうです。私は農薬をやるから弱くなるのではと思うのですが。
量を生産するために化学肥料もたくさん使います。
それも重なってなのか、トマトの性質はもっと弱くなるようで、日本のトマトは翌年に実生で芽が出てきません。専門家がポットに芽を巻き、苗を育てます。
ペルーの気候が頭にあった私は、真夏のトマトにちょっと(?)がありました。
私は10年間野菜を育てていたことがあって、自己流でほったらかしのトマトを育てたことがあります。
最初の種はイタリアから持って帰りました。
パラパラと地面に撒いて間引き。大きくなったらつっかえ棒をしました。
トマトはまだ日本の気候に慣れていないと思ったので、最初の年の真夏は、普通の日本の農家のように水をやりました。秋に入ると木を抜きました。抜く必要はなかったかも。
翌年の初夏、自然に落ちた種から芽が出ていました。木になると水は極力やらないようにしました。
木は秋に入っても抜かずに、冬に持ち越すことにしましたが花は咲き続け実も付け続けました。
日本では夏野菜といわれるトマトに水をやらないなんて、拷問のようですがトマトは大気から水分を摂取するようになります。自立です。
年を追うごとに、木はどんどん太くなっていきました。幹には棘のようなものがビッシリと付き、葉や実には産毛が生えます。
真冬のトマトは実ががっしりしていて、かじるとカリカリと音がして、甘くてまるでリンゴを食べるようです。味はトマトですが。
「トマトは2月が旬」という人達の言葉を実感しました。
台風で農作業小屋が吹き飛ばされてから、野菜作りはやめてしまいましたが、またいつか再開して、真冬のトマトを食べたいと思ってます。
日伊相互文化普及協会 Emi
7月21日に行われた懇親会の時に、IGSの鈴木さんと藤井さんが珍しいトマトを持ってこられて皆さんに紹介したことを書きました。
そのトマトたちを私個人にも届けていただいたので、生い立ちなんかを書いてみたいと思います。
ルビーのように輝く、小さな小さなミニトマト。
これはマイクロトマトといいます。
生まれは愛知県。人為的に作ったものではありません。
桃太郎トマトを育てていたら、偶然ちっちゃな実がなっていて、その種を集めて試作したところ、愛らしさと濃縮された味が人気を呼んで、今では市場に乗るようになりました。
グリーンゼブラ。
硬い緑のトマトです。
これはスライスしてサラダなどに混ぜると彩がステキになるそうです。
懇親会会場となったレストラン、イザベラ・ディ・フェッラーラのオーナーシェフの谷本さんはこれを冷製スパゲッティのソースにするそうです。
私はまだそのスパゲッティを食べたことがありませんが。
手元には4個あります。どうやって料理をしようかな。
アメーラトマト。
これはフルーツトマトで静岡県生まれです。
静岡県の方言で、「~ら~」という言い方があります。「しょっぱいら~」とか「天気がいいら~」などです。
このトマトを食べて「あめーら~(甘いなあ)」と言ったそうで、ネーミングは「アメーラトマト」になりました。
そしておなじみのイタリアントマト。
種はイタリアから取り寄せ、日本で育てたもの。
ゼリー状が少なく果肉が多いので、シチューやソース作りなど加熱用に最適です。
これらのトマトはIGSグリーンサービスから買うことができます。
藤井さんは珍しい野菜や果物に詳しいのでいろいろと聞いてみるのもいいと思います。
ところでイタリアではトマトは2月が旬という人達が多くいます。
トマトの故郷ペルーは標高3000メートル以上の土地が多く、雨はめったに降りません。
昼間は陽が射しますが、長袖のセーターを着ます。夜はもっと冷え込み、厚手の上着で身体を保護します。
昼も夜も寒い、雨もめったに降らない痩せた土地でトマトたちは人生を過ごします。
ペルーから世界に散って行ったトマトたち。
行った先々はまちまちですが、太陽がいっぱいの温暖地中海では、トマトも生育が早くなって量産ができます。
けれども、極力水をやらずに育てた、真冬のトマトの方が夏のトマトより果肉がしっかりしていて味が濃く、甘みも多いといいます。
IGSの藤井さんも、北海道で育った真冬のフルーツトマトはどこより、いつより、一番甘みがあると言ってました。
日本では春から夏にかけてトマト作りが盛んになります。
日本のトマトは弱いようで、農薬を使わないと病気になるそうです。私は農薬をやるから弱くなるのではと思うのですが。
量を生産するために化学肥料もたくさん使います。
それも重なってなのか、トマトの性質はもっと弱くなるようで、日本のトマトは翌年に実生で芽が出てきません。専門家がポットに芽を巻き、苗を育てます。
ペルーの気候が頭にあった私は、真夏のトマトにちょっと(?)がありました。
私は10年間野菜を育てていたことがあって、自己流でほったらかしのトマトを育てたことがあります。
最初の種はイタリアから持って帰りました。
パラパラと地面に撒いて間引き。大きくなったらつっかえ棒をしました。
トマトはまだ日本の気候に慣れていないと思ったので、最初の年の真夏は、普通の日本の農家のように水をやりました。秋に入ると木を抜きました。抜く必要はなかったかも。
翌年の初夏、自然に落ちた種から芽が出ていました。木になると水は極力やらないようにしました。
木は秋に入っても抜かずに、冬に持ち越すことにしましたが花は咲き続け実も付け続けました。
日本では夏野菜といわれるトマトに水をやらないなんて、拷問のようですがトマトは大気から水分を摂取するようになります。自立です。
年を追うごとに、木はどんどん太くなっていきました。幹には棘のようなものがビッシリと付き、葉や実には産毛が生えます。
真冬のトマトは実ががっしりしていて、かじるとカリカリと音がして、甘くてまるでリンゴを食べるようです。味はトマトですが。
「トマトは2月が旬」という人達の言葉を実感しました。
台風で農作業小屋が吹き飛ばされてから、野菜作りはやめてしまいましたが、またいつか再開して、真冬のトマトを食べたいと思ってます。
日伊相互文化普及協会 Emi